さて日常的に使われることはあまりないですが、「壊疽」という言葉があります。
この壊疽に使用されている漢字(特に”疽”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは壊疽の読み方と意味、「えそ」と「かいそ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.壊疽の正しい読み方は「えそ」「かいそ」?
では壊疽の正しい読み方は、「えそ」「かいそ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、壊疽の正しい読み方は「えそ」になります。
壊疽の”壊”は「こわ(れる)」「かい」「え」、”疽”は「そ」と読むことができますが、壊疽は「えそ」と読むのが正しく、「かいそ」と読むのは間違いです。
また壊疽(えそ)のように「壊(え)」が用いられている言葉には、
「壊死(えし)・不壊(ふえ)・壊色(えしき)・壊劫(えこう)」などがあります。
壊疽(えそ)のように「疽(そ)」が用いられている言葉には、
「脱疽(だっそ)・骨疽(こっそ)・炭疽(たんそ)」があります。
次の章で壊疽の意味と類義語について解説していきます。
2.壊疽の意味と類義語について
では壊疽の意味と類義語について見ていきましょう。
まず壊疽は「壊死(えし)した組織が乾燥したり、腐敗したりしたもの」の意味として用いられています。
壊死(えし)というのは、”体の一部の組織や細胞が死ぬこと(またはその状態)”で、血液が運ばれなくなった部分や火傷(やけど)などの部分に生じます。
壊疽を用いた例文としては、「壊疽状態に陥る」や、
「壊疽を回復させる治療を行う」のような使い方で用いられています。
また壊疽の類義語としては、「壊死(えし)・腐敗(ふはい)・死滅(しめつ)・ネクローシス」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても壊疽と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「壊疽の読み方と意味、”えそ”と”かいそ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 壊疽の正しい読み方は「えそ」で、「かいそ」は間違い。
- 壊疽は「壊死した組織が乾燥したり、腐敗したりしたもの」の意味。
- 壊疽の類義語には、「壊死・腐敗・死滅・ネクローシス」などがある。