さて日常的に使われるもので「有為」という言葉があります。
この有為に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
有為がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは有為の読み方と意味、「うい」と「ゆうい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.有為の正しい読み方は「うい」「ゆうい」?
では有為の正しい読み方は、「うい」「ゆうい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、有為の正しい読み方は「うい」「ゆうい」の両方になります。
有為の”有”は「あ(る)」「ゆう」「う」、”為”は「ため」「い」と読むことができます。
一般的には有為は「ゆうい」と読むことが多いです。
ただ有為を「うい」「ゆうい」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また有為(うい)のように「有(う)」が用いられている言葉には、
「有卦(うけ)・有心(うしん)・有縁(うえん)・有情(うじょう)」などがあります。
有為(ゆうい)のように「有(ゆう)」が用いられている言葉には、
「共有(きょうゆう)・所有(しょゆう)・占有(せんゆう)・固有(こゆう)」などがあります。
次の章で有為の意味と類義語について解説していきます。
2.有為の意味と類義語について
では有為の意味と類義語について見ていきましょう。
まず有為(うい)は「様々な因縁によって生じた現象や存在。この世の全ての現象や存在のこと」の意味として用いられています。
有為を「うい」と読むと上記のような意味になりますが、
「ゆうい」と読むと「才能があって将来の役に立つこと」の意味となります。
このように有為は「うい」「ゆうい」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
有為を用いた例文としては、「有為転変(ういてんぺん)は人の世の常」や、
「有為(ゆうい)の少年」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「様々な因縁によって生じた現象や存在。この世の全ての現象や存在のこと」の意味で、後者の例文は「才能があって将来の役に立つこと」の意味で使用しています。
また有為(ゆうい)の類義語としては、「有望(ゆうぼう)・多望(たぼう)・見所(みどころ)・有用(ゆうよう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても有為と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「有為の読み方と意味、”うい”と”ゆうい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 有為の正しい読み方は「うい」「ゆうい」の両方。
- 有為(うい)は「様々な因縁によって生じた現象や存在。この世の全ての現象や存在のこと」の意味。
- 有為(ゆうい)は「才能があって将来の役に立つこと」の意味。
- 有為(ゆうい)の類義語には、「有望・多望・見所・有用」などがある。