さて日常的に使われるもので「鋳型」という言葉があります。
この鋳型に使用されている漢字(特に”鋳”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは鋳型の読み方と意味、「いがた」と「ちゅうがた」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.鋳型の正しい読み方は「いがた」「ちゅうがた」?
では鋳型の正しい読み方は、「いがた」「ちゅうがた」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、鋳型の正しい読み方は「いがた」になります。
鋳型の”鋳”は「い(る)」「ちゅう」、”型”は「かた」「けい」と読むことができますが、鋳型は「いがた」と読むのが正しく、「ちゅうがた」と読むのは間違いです。
また”型”の読み方は「かた」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「がた」という読み方をすることはできません。
鋳型のように「いかた」ではなく、「いがた」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
鋳型であれば、鋳(い)+型(かた)なので、型(後ろの語)の語頭である清音の”か”が濁音の”が”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で鋳型の意味と類義語について解説していきます。
2.鋳型の意味と類義語について
では鋳型の意味と類義語について見ていきましょう。
まず鋳型は「鋳物(いもの)を作るために、溶かした金属を流し込む型のこと」の意味として用いられています。
鋳型を用いた例文としては、「鋳型に使われている素材」や、
「鋳型に流し込む」のような使い方で用いられています。
また鋳型の類義語としては、「鋳造(ちゅうぞう)・鋳金(ちゅうきん)・母型(ぼけい)・改鋳(かいちゅう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても鋳型と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「鋳型の読み方と意味、”いがた”と”ちゅうがた”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 鋳型の正しい読み方は「いがた」で、「ちゅうがた」は間違い。
- 鋳型は「鋳物を作るために、溶かした金属を流し込む型のこと」の意味。
- 鋳型の類義語には、「鋳造・鋳金・母型・改鋳」などがある。