さて日常的に使われるもので「異形」という言葉があります。
この異形に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
異形がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは異形の読み方と意味、「いけい」と「いぎょう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.異形の正しい読み方は「いけい」「いぎょう」?
では異形の正しい読み方は、「いけい」「いぎょう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、異形の正しい読み方は「いけい」「いぎょう」の両方になります。
異形の”異”は「こと(なる)」「い」、”形”は「かたち」「けい」「ぎょう」と読むことができます。
一般的には異形は「いぎょう」と読むことが多いです。
ただ異形を「いけい」「いぎょう」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また異形(いけい)のように「形(けい)」が用いられている言葉には、
「矩形(くけい)・形式(けいしき)・形成(けいせい)・形状(けいじょう)」などがあります。
異形(いぎょう)のように「形(ぎょう)」が用いられている言葉には、
「形相(ぎょうそう)・大形(おおぎょう)・僧形(そうぎょう)・人形(にんぎょう)」などがあります。
次の章で異形の意味と類義語について解説していきます。
2.異形の意味と類義語について
では異形の意味と類義語について見ていきましょう。
まず異形(いけい)は「普通とは違った形のこと」の意味として用いられています。
異形を「いけい」と読むと上記のような意味になりますが、
「いぎょう」と読むと「普通とは違った怪しい姿・形をしていること」の意味となります。
このように異形は「いけい」「いぎょう」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
異形を用いた例文としては、「異形(いけい)鉄筋を用いる」や、
「異形(いぎょう)の者」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「普通とは違った形のこと」の意味で、
後者の例文は「普通とは違った怪しい姿・形をしていること」の意味で使用しています。
また異形の類義語としては、「異相(いそう)・異体(いたい)・異様(いよう)・特異(とくい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても異形と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「異形の読み方と意味、”いけい”と”いぎょう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 異形の正しい読み方は「いけい」「いぎょう」の両方。
- 異形(いけい)は「普通とは違った形のこと」の意味。
- 異形(いぎょう)は「普通とは違った怪しい姿・形をしていること」の意味。
- 異形の類義語には、「異相・異体・異様・特異」などがある。