さて日常的に使われるもので「仇」という言葉があります。
この仇に使用されている漢字は普段はあまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは仇の読み方と意味、「かたき」と「あだ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.仇の正しい読み方は「かたき」「あだ」?
では仇の正しい読み方は、「かたき」「あだ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、仇の正しい読み方は「かたき」「あだ」の両方になります。
これは”仇”という字の訓読みと音読みでの読み方で、
訓読みでは「かたき」「あだ」と読むことができ、音読みでは「きゅう」と読むことができます。
ですので仇は「かたき」「あだ」の両方の読み方が正しいです。
(「かたき」という読み方の場合は、「敵(かたき)」が使われることが多いです)
ただ仇を「かたき」「あだ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
次の章で仇の意味と類義語について解説していきます。
2.仇の意味と類義語について
では仇の意味と類義語について見ていきましょう。
まず仇(かたき)は「競争相手のこと/恨みがある相手のこと」の意味として用いられています。
仇を「かたき」と読むと上記のような意味になりますが、
「あだ」と読むと「恨みがある相手のこと/恨みのこと/害となるモノのこと」の意味となります。
このように仇は「かたき」「あだ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
仇を用いた例文としては、「恋仇(こいがたき)」や、
「仇を討つ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「競争相手のこと」の意味で、
後者の例文は「恨みがある相手」の意味で使用しています。
また仇の類義語としては、「怨敵(おんてき)・怨恨(えんこん)・遺恨(いこん)・敵手(てきしゅ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても仇と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「仇の読み方と意味、”かたき”と”あだ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 仇は訓読みで「かたき」「あだ」、音読みで「きゅう」と読む。
- 仇(かたき)は「競争相手のこと/恨みがある相手のこと」の意味。
- 仇(あだ)は「恨みがある相手のこと/恨みのこと/害となるモノのこと」の意味。
- 仇の類義語には、「怨敵・怨恨・遺恨・敵手」などがある。