このページでは殺生の読み方と意味、「せっしょう」と「さっしょう」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.殺生の正しい読み方は「せっしょう」「さっしょう」?

 

結論から言ってしまうと、殺生の正しい読み方は「せっしょう」になります

 

殺生の”殺”は「ころ(す)」「さつ」「せつ」、”生”は「い(きる)」「せい」「しょう」と読むことができますが、殺生は「せっしょう」と読むのが正しく、「さっしょう」と読むのは間違いです。

 

 

 

また殺生の”殺”の読み方は「せつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「せっ」という読み方をすることはできません。

 

殺生のように「せつしょう」ではなく、「せっしょう」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです

 

 

促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。

 

殺生であれば、殺(せつ)+生(しょう)なので、生(後ろの語)の前に付いた音である”つ”が促音の”っ”に変化します。

 

 

 

例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。

 

もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません

 

 

ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。

 

ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。

 

次の章で殺生の意味について解説していきます。

 

2.殺生の意味について

 

殺生は「生き物を殺すこと/惨(むご)いこと。思いやりがないこと」の意味として用いられています。

 

 

殺生を用いた例文としては、「無意味な殺生」や、
「殺生なことを言う」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「生き物を殺すこと」の意味で、
後者の例文は「むごいこと。思いやりがないこと」の意味で使用しています。

 

 

以上が「殺生の読み方と意味、”せっしょう”と”さっしょう”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 殺生の正しい読み方は「せっしょう」で、「さっしょう」は間違い。
  • 殺生は「生き物を殺すこと/惨いこと。思いやりがないこと」の意味。

 

 

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