さて日常的に使われるもので「曲者」という言葉があります。
この曲者に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
曲者がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは曲者の読み方と意味、「くせもの」と「きょくしゃ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.曲者の正しい読み方は「くせもの」「きょくしゃ」?
では曲者の正しい読み方は、「くせもの」「きょくしゃ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、曲者の正しい読み方は「くせもの」「きょくしゃ」の両方になります。
曲者の”曲”は「ま(がる)」「きょく」「くせ」、”者”は「もの」「しゃ」と読むことができます。
一般的には曲者は「くせもの」と読むことがほとんどです。
ただ曲者を「くせもの」「きょくしゃ」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また曲者(くせもの)のように「曲(くせ)」が用いられている言葉は、曲者の他には「曲舞(くせまい)」しか見つけることができませんでした。
曲者(きょくしゃ)のように「曲(きょく)」が用いられている言葉には、
「曲芸(きょくげい)・歌曲(かきょく)・屈曲(くっきょく)・舞曲(ぶきょく)」などがあります。
次の章で曲者の意味と類義語について解説していきます。
2.曲者の意味と類義語について
では曲者の意味と類義語について見ていきましょう。
まず曲者(くせもの)は「賊・敵など怪しい者のこと/一筋縄ではいかない一癖あるもの/油断のならないもの」の意味として用いられています。
曲者は「くせもの」と読むと上記のような意味になりますが、
「きょくしゃ」と読むと「芸能に巧みな人のこと」の意味となります。
このように曲者は「くせもの」「きょくしゃ」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
曲者を用いた例文としては、「曲者(くせもの)を探せ」や、
「これがなかなかの曲者(くせもの)だ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「賊・敵など怪しい者」の意味で、
後者の例文は「一筋縄ではいかない一癖あるもの」の意味で使用しています。
また曲者(くせもの)の類義語としては、「犯人(はんにん)・悪党(あくとう)・手強い(てごわい)・独特(どくとく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても曲者と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「曲者の読み方と意味、”くせもの”と”きょくしゃ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 曲者の正しい読み方は「くせもの」「きょくしゃ」の両方。
- 曲者(くせもの)は「賊・敵など怪しい者のこと/一筋縄ではいかない一癖あるもの/油断のならないもの」の意味。
- 曲者(きょくしゃ)は「芸能に巧みな人のこと」の意味。
- 曲者(くせもの)の類義語には、「犯人・悪党・手強い・独特」などがある。