結論から言ってしまうと、功徳の正しい読み方は「こうとく」「くどく」の両方になります。
功徳の”功”は「こう」「く」、”徳”は「とく」と読むことができます。
一般的には功徳は「くどく」と読むことがほとんどです。
ただ功徳を「こうとく」「くどく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”徳”の読み方は「とく」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「どく」という読み方をすることはできません。
功徳のように「くとく」ではなく、「くどく」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
功徳であれば、功(く)+徳(とく)なので、徳(後ろの語)の語頭である清音の”と”が濁音の”ど”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で功徳の意味について解説していきます。
功徳(くどく)は「良い果報をもたらす善行のこと/善行の結果として与えられる神仏の恵みのこと」の意味として用いられています。
功徳を「くどく」と読むと上記のような意味になりますが、
「こうとく」と読むと「功績と徳行のこと」の意味となります。
このように功徳は「くどく」「こうとく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
功徳を用いた例文としては、「功徳(くどく)を積む」や、
「功徳(くどく)がある」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「良い果報をもたらす善行」の意味で、
後者の例文は「善行の結果として与えられる神仏の恵み」の意味で使用しています。
以上が「功徳の読み方と意味、”こうとく”と”くどく”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど