結論から言ってしまうと、生花の正しい読み方は「せいか」「しょうか」「なまばな」「いけばな」になります。
生花の”生”は「い(きる)」「い(け)」「なま」「せい」「しょう」、”花”は「はな」「か」と読むことができます。
一般的には生花は「せいか」と読むことが多いです。
ただ生花を「せいか」「しょうか」「なまばな」「いけばな」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”花”の読み方は「はな」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ばな」という読み方をすることはできません。
生花のように「なまはな」「いけはな」ではなく、「なまばな」「いけばな」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
生花であれば、生(いけ、なま)+花(はな)なので、花(後ろの語)の語頭である清音の”は”が濁音の”ば”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で生花の意味について解説していきます。
生花(しょうか、いけばな)は「草木の枝・葉・花などを切り取り、水を入れた花器に挿(さ)し、飾りとしたもの」の意味として用いられています。
生花を「しょうか」「いけばな」と読むと上記のような意味になりますが、「せいか」「なまばな」と読むと上記の他に、「自然の生きた花」の意味も含まれます。
自然の生きた花に対して、色々な素材を用いて人工的に作られた花のことを”造花(ぞうか)”と言います。
このように生花は「せいか」「しょうか」「なまばな」「いけばな」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
生花を用いた例文としては、「生花(いけばな)に用いられる容器」や、
「生花(なまばな)を挿した花器」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「草木の枝・葉・花などを切り取り、水を入れた花器に挿し、飾りとしたもの」の意味で、後者の例文は「自然の生きた花」の意味で使用しています。
以上が「生花の読み方と意味、”せいか”と”しょうか”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど