さて日常的に使われるもので「養生」という言葉があります。
この養生に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
養生がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは養生の読み方と意味、「ようせい」と「ようじょう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.養生の正しい読み方は「ようせい」「ようじょう」?
では養生の正しい読み方は、「ようせい」「ようじょう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、養生の正しい読み方は「ようじょう」になります。
養生の”生”は「い(きる)」「せい」「しょう」と読むことができますが、養生を「ようせい」と読むのは間違いです。
また”生”の読み方は「しょう」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「じょう」という読み方をすることはできません。
養生のように「ようしょう」ではなく、「ようじょう」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
養生であれば、養(よう)+生(しょう)なので、生(後ろの語)の語頭である清音の”し”が濁音の”じ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で養生の意味と類義語について解説していきます。
2.養生の意味と類義語について
では養生の意味と類義語について見ていきましょう。
まず養生は「健康を保つこと/病気・ケガが治るように努めること/コンクリートなどの硬化作用を発揮させるための作業のこと」の意味として用いられています。
養生を用いた例文としては、「医者の不養生」や、
「病後の養生に努める」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「健康を保つこと」の意味で、後者の例文は「病気・ケガが治るように努めること」の意味で使用しています。
また養生の類義語としては、「摂生(せっせい)・療治(りょうじ)・施療(せりょう)・休養(きゅうよう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても養生と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「養生の読み方と意味、”ようせい”と”ようじょう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 養生の正しい読み方は「ようじょう」で、「ようせい」は間違い。
- 養生は「健康を保つこと/病気・ケガが治るように努めること/コンクリートなどの硬化作用を発揮させるための作業のこと」の意味。
- 養生の類義語には、「摂生・療治・施療・休養」などがある。