さて日常的に使われるもので「物見」という言葉があります。
この物見に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
物見がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは物見の読み方と意味、「ぶっけん」と「ものみ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.物見の正しい読み方は「ぶっけん」「ものみ」?
では物見の正しい読み方は、「ぶっけん」「ものみ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、物見の正しい読み方は「ものみ」になります。
物見の”物”は「もの」「ぶつ」、”見”は「み(る)」「けん」と読むことができますが、物見は「ものみ」と読むのが正しく、「ぶっけん」と読むのは間違いです。
また物見(ものみ)のように「物(もの)」が用いられている言葉には、
「得物(えもの)・織物(おりもの)・着物(きもの)・偽物(にせもの)」などがあります。
物見(ものみ)のように「見(み)」が用いられている言葉には、
「形見(かたみ)・見事(みごと)・見境(みさかい)・見所(みどころ)」などがあります。
次の章で物見の意味と類義語について解説していきます。
2.物見の意味と類義語について
※上は物見櫓(ものみやぐら)の写真
では物見の意味と類義語について見ていきましょう。
まず物見の意味は下記のとおりです。
- 見物すること
- 遠くを見渡すために設けられた建物のこと
- 外を見るために設けた窓のこと
- 敵の様子を調べる役割を持つ人のこと
物見を用いた例文としては、「物見に出かける」や、
「物見櫓から遠くを見渡す」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「見物すること」の意味で、後者の例文は「遠くを見渡すために設けられた建物」の意味で使用しています。
物見櫓(ものみやぐら)というのは、”遠くを見渡すために材木などを組み合わせて高く築いた建造物のこと”です。
また物見の類義語としては、「観賞(かんしょう)・観覧(かんらん)・観光(かんこう)・見学(けんがく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても物見と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「物見の読み方と意味、”ぶっけん”と”ものみ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 物見の正しい読み方は「ものみ」で、「ぶっけん」は間違い。
- 物見の類義語には、「観賞・観覧・観光・見学」などがある。
<物見の意味>
- 見物すること
- 遠くを見渡すために設けられた建物のこと
- 外を見るために設けた窓のこと
- 敵の様子を調べる役割を持つ人のこと