さて日常的に使われるもので「上辺」という言葉があります。
この上辺に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
上辺がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは上辺の読み方と意味、「うわべ」と「じょうへん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.上辺の正しい読み方は「うわべ」「じょうへん」?
では上辺の正しい読み方は、「うわべ」「じょうへん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、上辺の正しい読み方は「うわべ」「じょうへん」「かみべ」になります。
上辺の”上”は「うえ」「うわ」「じょう」「かみ」、”辺”は「へん」「べ」と読むことができます。
一般的には上辺は「うわべ」と読むことが多いです。
ただ上辺を「うわべ」「じょうへん」「かみべ」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また上辺(うわべ)のように「上(うわ)」が用いられている言葉には、
「上着(うわぎ)・上手(うわて)・上役(うわやく)・上背(うわぜい)」などがあります。
上辺(うわべ)のように「辺(べ)」が用いられている言葉には、
「水辺(みずべ)・岸辺(きしべ)・海辺(うみべ)・浜辺(はまべ)」などがあります。
次の章で上辺の意味と類義語について解説していきます。
2.上辺の意味と類義語について
では上辺の意味と類義語について見ていきましょう。
まず上辺(うわべ)は「物の表面のこと/本当のところとは異なる見せかけの様子や事情のこと」の意味として用いられています。
上辺を「うわべ」と読むと上記のような意味になりますが、
「じょうへん」「かみべ」と読むとそれぞれ下記の意味となります。
「じょうへん」と読むと「数学における図形の上の辺のこと」の意味で、
「かみべ」と読むと「上の方。上流の方のこと」の意味を指しています。
このように上辺は「うわべ」「じょうへん」「かみべ」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
上辺を用いた例文としては、「上辺(うわべ)だけで気持ちを感じない」や、
「上辺(じょうへん)は下辺よりも長い」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「本当のところとは異なる見せかけの様子や事情」の意味で、後者の例文は「数学における図形の上の辺」の意味で使用しています。
また上辺(うわべ)の類義語としては、「面皮(めんぴ)・体裁(ていさい)・見栄(みえ)・見せかけ」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても上辺と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「上辺の読み方と意味、”うわべ”と”じょうへん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 上辺の正しい読み方は「うわべ」「じょうへん」「かみべ」。
- 上辺(うわべ)は「物の表面のこと/本当のところとは異なる見せかけの様子や事情のこと」の意味。
- 上辺(じょうへん)は「数学における図形の上の辺のこと」の意味。
- 上辺(かみべ)は「上の方。上流の方のこと」の意味。
- 上辺(うわべ)の類義語には、「面皮・体裁・見栄・見せかけ」などがある。