結論から言ってしまうと、面目の正しい読み方は「めんぼく」「めんもく」の両方になります。
面目の”目”は「め」「もく」「ぼく」と読むことができます。
一般的には面目は「めんぼく」と読むことが多いです。
ただ面目を「めんぼく」「めんもく」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また面目(めんぼく)のように「目(ぼく)」が用いられている言葉には、「瞬目(しゅんぼく)・耳目(じぼく)」があります。
面目(めんもく)のように「目(もく)」が用いられている言葉には、
「科目(かもく)・皆目(かいもく)・五目(ごもく)・項目(こうもく)」などがあります。
次の章で面目の意味と類義語について解説していきます。
面目(めんぼく)は「世間に対する名誉・体面。世間からの評価のこと/人に合わせる顔のこと/外に表れている様子のこと」の意味として用いられています。
面目を「めんぼく」と読むと上記のような意味になりますが、
「めんもく」と読むと上記の他に、「顔かたち。顔つき」の意味も含まれます。
このように面目は「めんぼく」「めんもく」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
ちなみに”恥ずかしくてその人に顔向けできないこと。合わす顔がないこと”の意味である「面目ない」は、「めんぼくない」と読むことが多いです。
他にも”世間の期待や評価に応えるだけの活躍をすること。また、それにより名声や評価が高まること”の意味である「面目躍如」は、「めんもくやくじょ」と読むことがほとんどです。
それぞれ「めんもくない」や「めんぼくやくじょ」と読むことも間違いではないですが、一般的には「めんぼくない」や「めんもくやくじょ」と読まれるため覚えておきましょう。
面目を用いた例文としては、「面目丸つぶれだ」や、
「失敗続きで面目ない」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「世間からの評価のこと」の意味で、
後者の例文は「人に合わせる顔のこと」の意味で使用しています。
また面目の類義語としては、「名誉(めいよ)・体裁(ていさい)・面皮(めんぴ)・見栄(みえ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても面目と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「面目の読み方と意味、”めんぼく”と”めんもく”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>