さて日常的に使われるもので「珍重」という言葉があります。
この珍重に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
珍重がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは珍重の読み方と意味、「ちんちょう」と「ちんじゅう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.珍重の正しい読み方は「ちんちょう」「ちんじゅう」?
では珍重の正しい読み方は、「ちんちょう」「ちんじゅう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、珍重の正しい読み方は「ちんちょう」になります。
珍重の”珍”は「めずら(しい)」「ちん」、”重”は「じゅう」「ちょう」と読むことができますが、珍重は「ちんちょう」と読むのが正しく、「ちんじゅう」と読むのは間違いです。
「ちんじゅう」というのは、”珍獣(ちんじゅう)”と書き表されるため注意が必要です。
また珍重(ちんちょう)のように「珍(ちん)」が用いられている言葉には、
「珍客(ちんきゃく)・珍奇(ちんき)・珍味(ちんみ)・珍事(ちんじ)」などがあります。
珍重(ちんちょう)のように「重(ちょう)」が用いられている言葉には、
「慎重(しんちょう)・貴重(きちょう)・自重(じちょう)・重宝(ちょうほう)」などがあります。
次の章で珍重の意味と類義語について解説していきます。
2.珍重の意味と類義語について
では珍重の意味と類義語について見ていきましょう。
まず珍重は「珍しい物として大切にすること/めでたいこと。祝うべきこと」の意味として用いられています。
珍重を用いた例文としては、「珍重に値する」や、
「それは珍重なことだ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「珍しい物として大切にすること」の意味で、
後者の例文は「めでたいこと。祝うべきこと」の意味で使用しています。
また珍重の類義語としては、「希少(きしょう)・稀有(けう)・貴重(きちょう)・滅多にない」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても珍重と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「珍重の読み方と意味、”ちんちょう”と”ちんじゅう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 珍重の正しい読み方は「ちんちょう」で、「ちんじゅう」は間違い。
- 珍重は「珍しい物として大切にすること/めでたいこと。祝うべきこと」の意味。
- 珍重の類義語には、「希少・稀有・貴重・滅多にない」などがある。