1.著作権とは?


著作権(ちょさくけん)とは、
著作者が、著作物から発生する利益を独占的に受け取ることができる権利のことです。


つまり著作権は、著作物を作った人(著作者)に対して与えられる権利ということです。



著作物というのは簡単に言えば、自分の考えや感情を表現したものです。


例えば著作物には小説・論文・音楽・絵画・建造物など様々なものがあり、
著作権は実際に形のあるものにだけでなく、踊りの振り付けなど形のないものに対しても有効です。


また著作権が発生している著作物を許可なくコピーするのはいけません。


しかし著作者からの許可があれば、その著作物を利用することも可能になります。



そして著作権が発生するかどうかに年齢は関係ありません。


たとえ小さい子供が表現した作品であっても、
その子供がはじめから自分で考えて作ったのなら、それは年齢に関係なく著作物になります。


基本的には他の人の真似ではなく、最初から自分で考えて作ったものは全て著作物になります


なので作者には、その著作物に対して発生した著作権が与えられます。


このように私たちが思っている以上に世の中には、
著作権が発生している著作物がたくさん存在しています。

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著作権が必要な理由

著作物に対して著作権が必要な理由は下記の2つです。

  • ①著作者の利益を守るため
  • ②文化をより発展させるため

ではそれぞれの理由について詳しく説明していきます。


①著作者の利益を守るため

著作者の利益を守るというのは、字の通りの意味になります。


その人が時間をかけて必死に考えた作品を、他の人に真似されないようにするためです。


もし著作権がなければアニメや漫画のキャラクターを、
誰でも好きなように利用することができてしまいます。


そうなるとそのアニメ関連のグッズやDVDなどをコピーして、
利益目的で販売する人も必ず出てきますよね。


そしてそのコピーしたものを消費者が買っても著作者には何も利益が入ってきませんし、
本物を買うはずだった人も少なからずコピーの方に取られていきます。


ということは著作者が元々得られるはずだった利益が得られなくなるということです。


だからそうならないためにも著作権は必要になります。


このように著作権は、著作物から発生する著作者が受け取る利益を保護するためにあるんですね。



②文化をより発展させるため

文化をより発展させるというのは、著作者の意欲に大きく関係します。


もし必死に考え抜いて出来上がった作品を、
誰でも簡単に真似できるとすれば著作者はどう感じるでしょうか?


「自分が苦労して作った作品が簡単に真似されるなら、努力しても意味ないな」と感じるはずです。


著作者だけに限らず多くの人が、新しい作品を作る意欲がなくなるのではないでしょうか。


このように作品を作る意欲がなくなってしまえば、何に関しても良い作品は生まれにくくなります。


つまりその文化が発展しなくなるということに繋がります


文化が発展しなくなるどころか、衰退していく恐れもあるでしょう。


だから”文化の発展”という意味においても、著作権は大切なんですね。


2.肖像権とは?

肖像権(しょうぞうけん)とは、
自分の肖像(姿や顔を写した絵・写真・彫刻など)を勝手に撮影されたり使用されたりしないための権利のことです。


つまり肖像権は、人間なら誰もが生まれながらに持っている人権の1つなんですね



肖像権は写真だけでなく彫刻や絵についても言えます。


そして肖像権を侵害しているかどうかというのは、
その写真などが個人を特定できるものなのかどうかによります。


なので個人が特定できないような写真などに関しては、肖像権の侵害とは言えないでしょう。



また写真などをその人の許可を得てから、撮影するのであれば問題はありません。


しかし写真の撮影とその写真を使用することについては別物になるため注意が必要です。


というのは写真の撮影については許可したけど、
その写真をサイトやブログに載せることについては許可をしていないというケースもあるからです。


ですので他の人の写真を使用する場合には、あらかじめ使用する目的についても話しておくことです。


それで使用を許可されたのであれば、問題なく使用することができます。


ただ写真の使用が許可されたと言っても、あくまでその人に話した目的の場合のみです。


それ以外の目的で勝手に使用して、肖像権の侵害になるということもあるので十分に注意しましょう。


肖像権が必要な理由

これについては簡単に想像できるのではないでしょうか。


肖像権が必要な理由は、個人のプライバシーを守るためです。


もしあなたが知らない人に撮影されて、その写真をブログなどに勝手に載せられたとします。
どのように感じるでしょうか?嫌ですよね。


このような行為はほとんどの人は嫌だと感じるはずです。
ましてブログに写真が載せられるということは、たくさんの人から見られるということでもあります。


もしかしたら悪意のある人がその写真から個人を特定して、
私生活に踏み込まれる事態になるかもしれません。


そうなればいままで通りの生活はできなくなるでしょう。


さらに一度ネット上にアップロードされれば、その写真のデータを完全に消すことは難しいです。


このように自分の写真が晒されることで、良い点というのはまずありません。
だから個人のプライバシーを守るためにも肖像権は必要になるんですね。


3.著作権と肖像権の違いについて

著作権と肖像権の違いは主に3つあります。


その違いは下記の3つになります。

  • ①権利が発生する対象の違い
  • ②何を守ることを目的にしているかの違い
  • ③法律で定められているかどうかの違い


では上記の著作権と肖像権の違いについてそれぞれ説明していきますね。


違いその1:権利が発生する対象

まず著作権と肖像権の1つ目の違いは、
それぞれの権利が発生する対象です。


著作権も肖像権もその人が持っている権利という点では同じです。


しかし著作権は”著作物を対象に発生する権利”で、
肖像権は”自分の肖像(姿や顔を写した絵・写真・彫刻など)を対象に発生する権利”になります。


このように著作権と肖像権が発生する対象が違います。


違いその2:何を守ることを目的にしているか

著作権と肖像権の2つ目の違いは、
それぞれの権利が何を守ることを目的にしているかです。


著作権であれば”個人の利益を守るのが目的”で、
肖像権であれば”個人のプライバシーを守るのが目的”になります。


このように著作権と肖像権では何を守るための権利なのかが違います。


違いその3:法律で定められているかどうか

著作権と肖像権の3つ目の違いは、
それぞれの権利が法律で定められているかどうかです。


著作権が法律で定められているのに対して、肖像権は法律では定められてはいません。


著作権には著作権法という法律によって権利が保護されています。
ですが肖像権にはその権利を保護するための法律が存在しません。


なので著作権を侵害すれば犯罪になりますが、
肖像権を侵害しても犯罪にはならないということです。



肖像権の侵害は犯罪にはならないので、警察に逮捕されることはありません。
しかし相手に訴えられれば損害賠償請求されることがあります。


さらに肖像権を侵害したことで、連鎖的に他の法律を違反してしまうことも考えられます


その写真の使い方がその個人の名誉を傷つけていると判断されれば、
それは名誉毀損罪(めいよきそんざい)という犯罪になります。


このように写真の使い方によっては法律に違反するかもしれませんので気を付けましょう。
法律で定められていないからといって、やっても良いということではありません。


肖像権の侵害は明らかに悪いことです。


なので「これって肖像権の侵害になるかも?」と思うのならやめることをお勧めします。



以上が「著作権と肖像権の違いとは?」でした。



4.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 著作権とは、著作者が著作物から発生する利益を独占的に受け取ることができる権利のこと。
  • 肖像権とは、自分の肖像(姿や顔を写した絵・写真・彫刻など)を勝手に撮影されたり使用されたりしないための権利のこと。

<著作権と肖像権の違いまとめ>

  • 違いその1:権利が発生する対象が著作物なのか肖像(容姿)なのか。
  • 違いその2:個人の利益を守るのが目的なのか個人自体を守るのが目的なのか。
  • 違いその3:法律で定められているのかどうか。



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