さて日常的に使われるもので「布石」という言葉があります。
この布石に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
布石がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは布石の読み方と意味、「ふせき」と「ぬのいし」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.布石の正しい読み方は「ふせき」「ぬのいし」?
では布石の正しい読み方は、「ふせき」「ぬのいし」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、布石の正しい読み方は「ふせき」「ぬのいし」の両方になります。
布石の”布”は「ぬの」「ふ」、”石”は「いし」「せき」と読むことができます。
一般的には布石は「ふせき」と読むことがほとんどです。
ただ布石を「ふせき」「ぬのいし」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また布石(ふせき)のように「布(ふ)」が用いられている言葉には、
「公布(こうふ)・財布(さいふ)・配布(はいふ)・塗布(とふ)」などがあります。
布石(ふせき)のように「石(せき)」が用いられている言葉には、
「隕石(いんせき)・懐石(かいせき)・鉱石(こうせき)・硝石(しょうせき)」などがあります。
次の章で布石の意味と類義語について解説していきます。
2.布石の意味と類義語について
では布石の意味と類義語について見ていきましょう。
まず布石(ふせき)は「将来のための用意のこと/囲碁において、対局の序盤の石の配置のこと」の意味として用いられています。
布石を「ふせき」と読むと上記のような意味になりますが、
「ぬのいし」と読むと「布敷(ぬのじき)にした敷石のこと」の意味となります。
このように布石は「ふせき」「ぬのいし」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
布石を用いた例文としては、「勝つために布石(ふせき)を打っておいた」や、
「大胆な布石(ふせき)を披露する」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「将来のための用意のこと」の意味で、
後者の例文は「囲碁において、対局の序盤の石の配置のこと」の意味で使用しています。
また布石(ふせき)の類義語としては、「用意(ようい)・備え(そなえ)・支度(したく)・手はず」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても布石と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「布石の読み方と意味、”ふせき”と”ぬのいし”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 布石の正しい読み方は「ふせき」「ぬのいし」の両方。
- 布石(ふせき)は「将来のための用意のこと/囲碁において、対局の序盤の石の配置のこと」の意味。
- 布石(ぬのいし)は「布敷にした敷石のこと」の意味。
- 布石(ふせき)の類義語には、「用意・備え・支度・手はず」などがある。