結論から言ってしまうと、布石の正しい読み方は「ふせき」「ぬのいし」の両方になります。
布石の”布”は「ぬの」「ふ」、”石”は「いし」「せき」と読むことができます。
一般的には布石は「ふせき」と読むことがほとんどです。
ただ布石を「ふせき」「ぬのいし」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また布石(ふせき)のように「布(ふ)」が用いられている言葉には、
「公布(こうふ)・財布(さいふ)・配布(はいふ)・塗布(とふ)」などがあります。
布石(ふせき)のように「石(せき)」が用いられている言葉には、
「隕石(いんせき)・懐石(かいせき)・鉱石(こうせき)・硝石(しょうせき)」などがあります。
次の章で布石の意味と類義語について解説していきます。
布石(ふせき)は「将来のための用意のこと/囲碁において、対局の序盤の石の配置のこと」の意味として用いられています。
布石を「ふせき」と読むと上記のような意味になりますが、
「ぬのいし」と読むと「布敷(ぬのじき)にした敷石のこと」の意味となります。
このように布石は「ふせき」「ぬのいし」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
布石を用いた例文としては、「勝つために布石(ふせき)を打っておいた」や、
「大胆な布石(ふせき)を披露する」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「将来のための用意のこと」の意味で、
後者の例文は「囲碁において、対局の序盤の石の配置のこと」の意味で使用しています。
また布石(ふせき)の類義語としては、「用意(ようい)・備え(そなえ)・支度(したく)・手はず」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても布石と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「布石の読み方と意味、”ふせき”と”ぬのいし”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>