さて日常的に使われるもので「嫌気」という言葉があります。
この嫌気に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
嫌気がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは嫌気の読み方と意味、「いやけ」と「けんき」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.嫌気の正しい読み方は「いやけ」「けんき」?
では嫌気の正しい読み方は、「いやけ」「けんき」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、嫌気の正しい読み方は「いやけ」「けんき」「いやき」になります。
嫌気の”嫌”は「いや」「けん」、”気”は「き」「け」と読むことができます。
一般的には嫌気は「いやけ」と読むことが多いです。
ただ嫌気を「いやけ」「けんき」「いやき」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また嫌気(けんき)のように「嫌(けん)」が用いられている言葉には、
「嫌悪(けんお)・嫌疑(けんぎ)・嫌忌(けんき)・嫌煙(けんえん)」などがあります。
嫌気(いやけ)のように「気(け)」が用いられている言葉には、
「色気(いろけ)・怖気(おじけ)・金気(かなけ)・気配(けはい)」などがあります。
次の章で嫌気の意味と類義語について解説していきます。
2.嫌気の意味と類義語について
では嫌気の意味と類義語について見ていきましょう。
まず嫌気(いやけ)は「嫌だと思う気持ちのこと」の意味として用いられています。
嫌気を「いやけ」と読むと上記のような意味になりますが、
「いやき」「けんき」と読むとそれぞれ下記のような意味となります。
「いやき」は「嫌だと思う気持ち/株の相場が思う通りに動かず、人気が落ちること」の意味で、「けんき」は「生物学で、呼吸に酸素を必要としないこと」の意味となります。
ただ嫌気を「けんき」と読むときは単体で使われることは少なく、
”嫌気性(けんきせい)”のように性質を表すときに使われることがほとんどです。
このように嫌気を「いやけ」「いやき」「けんき」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
嫌気を用いた例文としては、「嫌気(いやき)売り」や、
「嫌気(けんき)性生物に分類されている」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「株の相場が思う通りに動かず、人気が落ちること」の意味で、後者の例文は「生物学で、呼吸に酸素を必要としないこと」の意味で使用しています。
また嫌気の類義語としては、「嫌悪(けんお)・忌避(きひ)・嫌忌(けんき)・軽蔑(けいべつ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても嫌気と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「嫌気の読み方と意味、”いやけ”と”けんき”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 嫌気の正しい読み方は「いやけ」「いやき」「けんき」。
- 嫌気(いやけ)は「嫌だと思う気持ちのこと」の意味。
- 嫌気(いやき)は「嫌だと思う気持ちのこと/株の相場が思う通りに動かず、人気が落ちること」の意味。
- 嫌気(けんき)は「生物学で、呼吸に酸素を必要としないこと」の意味。
- 嫌気の類義語には、「嫌悪・忌避・嫌忌・軽蔑」などがある。