さて日常的に使われるもので「塩梅」という言葉があります。
この塩梅に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
塩梅がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは塩梅の読み方と意味、「あんばい」と「えんばい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.塩梅の正しい読み方は「あんばい」「えんばい」?
では塩梅の正しい読み方は、「あんばい」「えんばい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、塩梅の正しい読み方は「あんばい」「えんばい」の両方になります。
塩梅の”塩”は「しお」「えん」「あん」、”梅”は「うめ」「ばい」と読むことができます。
一般的には塩梅は「あんばい」と読むことがほとんどです。
ただ塩梅を「あんばい」「えんばい」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また塩梅(あんばい)のように「塩(あん)」が用いられている言葉は、塩梅の他には見つけることはできませんでした。
塩梅(えんばい)のように「塩(えん)」が用いられている言葉には、
「減塩(げんえん)・岩塩(がんえん)・塩素(えんそ)・塩基(えんき)」などがあります。
次の章で塩梅の意味と類義語について解説していきます。
2.塩梅の意味と類義語について
では塩梅の意味と類義語について見ていきましょう。
まず塩梅(あんばい)は「程よく物事を処理すること/物事の具合のこと/体の調子のこと/料理の味加減のこと」の意味として用いられています。
塩梅を「あんばい」と読むと上記のような意味になりますが、「えんばい」と読むと「調味に使う塩と梅酢/料理の味加減」の意味となります。
このように塩梅は「あんばい」「えんばい」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
塩梅を用いた例文としては、「作業の塩梅(あんばい)を考える」や、
「風呂の塩梅(あんばい)はいかがですか」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「程よく物事を処理すること」の意味で、
後者の例文は「物事の具合」の意味で使用しています。
また塩梅の類義語としては、「程度(ていど)・具合(ぐあい)・加減(かげん)・強弱(きょうじゃく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても塩梅と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「塩梅の読み方と意味、”あんばい”と”えんばい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 塩梅の正しい読み方は「あんばい」「えんばい」の両方。
- 塩梅(あんばい)は「程よく物事を処理すること/物事の具合のこと/体の調子のこと/料理の味加減のこと」の意味。
- 塩梅(えんばい)は「調味に使う塩と梅酢のこと/料理の味加減のこと」の意味。
- 塩梅の類義語には、「程度・具合・加減・強弱」などがある。