このページでは懐刀の読み方と意味、「かいとう」と「ふところがたな」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.懐刀の正しい読み方は「かいとう」「ふところがたな」?

 

結論から言ってしまうと、懐刀の正しい読み方は「ふところがたな」になります

 

懐刀の”懐”は「ふところ」「かい」、”刀”は「かたな」「とう」と読むことができますが、懐刀は「ふところがたな」と読むのが正しく、「かいとう」と読むのは間違いです

 

 

 

また”刀”の読み方は「かたな」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「がたな」という読み方をすることはできません。

 

懐刀のように「ふところかたな」ではなく、「ふところがたな」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです

 

 

連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。

 

懐刀であれば、懐(ふところ)+刀(かたな)なので、刀(後ろの語)の語頭である清音の”か”が濁音の”が”に変化します。

 

 

 

例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。

 

もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません

 

 

ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。

 

ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。

 

 

次の章で懐刀の意味と類義語について解説していきます。

 

2.懐刀の意味と類義語について

 

懐刀は「護身用に懐に入れておく小さな刀のこと/内密の計画などに関わる、信頼のおける腕利きの部下のこと」の意味として用いられています。

 

 

懐刀を用いた例文としては、「帯に懐刀を忍ばせる」や、
「彼は私にとっての懐刀のようなものだ」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「護身用に懐に入れておく小さな刀」の意味で、
後者の例文は「内密の計画などに関わる、信頼のおける腕利きの部下」の意味で使用しています。

 

 

 

また懐刀の類義語としては、「側近(そっきん)・配下(はいか)・腹心(ふくしん)・右腕(みぎうで)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても懐刀と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「懐刀の読み方と意味、”かいとう”と”ふところがたな”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 懐刀の正しい読み方は「ふところがたな」で、「かいとう」は間違い。
  • 懐刀は「護身用に懐に入れておく小さな刀のこと/内密の計画などに関わる、信頼のおける腕利きの部下のこと」の意味。
  • 懐刀の類義語には、「側近・配下・腹心・右腕」などがある。

 

 

関連ページ