さて日常的に使われるもので「雑木林」という言葉があります。
この雑木林に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
雑木林がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは雑木林の読み方と意味、「ぞうきばやし」と「ざっきりん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.雑木林の正しい読み方は「ぞうきばやし」「ざっきりん」?
では雑木林の正しい読み方は、「ぞうきばやし」「ざっきりん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、雑木林の正しい読み方は「ぞうきばやし」になります。
雑木林の”雑”は「ざつ」「ぞう」、”林”は「はやし」「りん」と読むことができますが、雑木林は「ぞうきばやし」と読むのが正しく、「ざっきりん」と読むのは間違いです。
また”林”の読み方は「はやし」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ばやし」という読み方をすることはできません。
雑木林のように「ぞうきはやし」ではなく、「ぞうきばやし」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
雑木林であれば、雑木(ぞうき)+林(はやし)なので、林(後ろの語)の語頭である清音の”は”が濁音の”ば”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で雑木林の意味と類義語について解説していきます。
2.雑木林の意味と類義語について
では雑木林の意味と類義語について見ていきましょう。
まず雑木林は「色々な種類の木が混じって生えている林のこと」の意味として用いられています。
雑木林を用いた例文としては、「雑木林を歩き回る」や、
「目的地は雑木林を抜けた先にある」のような使い方で用いられています。
また雑木林の類義語としては、「樹海(じゅかい)・夏木立(なつこだち)・原始林(げんしりん)・密林(みつりん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても雑木林と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「雑木林の読み方と意味、”ぞうきばやし”と”ざっきりん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 雑木林の正しい読み方は「ぞうきばやし」で、「ざっきりん」は間違い。
- 雑木林は「色々な種類の木が混じって生えている林のこと」の意味。
- 雑木林の類義語には、「樹海・夏木立・原始林・密林」などがある。