結論から言ってしまうと、小人の正しい読み方は「こびと」「しょうにん」「しょうじん」になります。
小人の”小”は「ちい(さい)」「こ」「しょう」、”人”は「ひと」「にん」「じん」と読むことができます。
ただ小人を「こびと」「しょうにん」「しょうじん」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”人”の読み方は「ひと」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「びと」という読み方をすることはできません。
小人のように「こひと」ではなく、「こびと」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
小人であれば、小(こ)+人(ひと)なので、人(後ろの語)の語頭である清音の”ひ”が濁音の”び”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で小人の意味について解説していきます。
小人(こびと)は「身長の低い人のこと/物語などに登場する体の小さい想像上の人間のこと/昔、武家で雑用をしていた身分の低い者のこと」の意味として用いられています。
小人を「こびと」と読むと上記のような意味になりますが、
「しょうにん」「しょうじん」と読むとそれぞれ下記のような意味となります。
小人を「しょうにん」と読むと「入場料や運賃などの区分における子供のこと」の意味で、
「しょうじん」と読むと「子供/身長の低い人/度量や品性に欠けている人/身分の低い人」の意味となります。
入場料や運賃などの区分は”小人(しょうにん)”の他には、”中人(ちゅうにん)”と”大人(だいにん)”があります
このように小人を「こびと」「しょうにん」「しょうじん」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
以上が「小人の読み方と意味、”こびと”と”しょうにん”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど