さて日常的に使われることはあまりないですが、「象形」という言葉があります。
この象形に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
象形がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは象形の読み方と意味、「ぞうけい」と「しょうけい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.象形の正しい読み方は「ぞうけい」「しょうけい」?
では象形の正しい読み方は、「ぞうけい」「しょうけい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、象形の正しい読み方は「しょうけい」になります。
象形の”象”は「ぞう」「しょう」と読むことができますが、
象形は「しょうけい」と読むのが正しく、「ぞうけい」と読むのは間違いです。
「ぞうけい」というのは、”造形・造詣”などと書き表されるため注意が必要です。
また象形(しょうけい)のように「象(しょう)」が用いられている言葉には、
「気象(きしょう)・印象(いんしょう)・心象(しんしょう)・象徴(しょうちょう)」などがあります。
象形(しょうけい)のように「形(けい)」が用いられている言葉には、
「形成(けいせい)・形状(けいじょう)・原形(げんけい)・図形(ずけい)」などがあります。
次の章で象形の意味と類義語について解説していきます。
2.象形の意味と類義語について
では象形の意味と類義語について見ていきましょう。
まず象形は「物の形を象(かたど)ること/物の形を絵的に象って文字とする方法のこと」の意味として用いられています。
2つ目の意味の「物の形を絵的に象って文字とする方法」というのは、日・山・木・川などのようにそれを絵的に象(かたど)って文字とする方法を指します。
先ほどの日・山・木・川などの物の形を象った文字は、「象形文字(しょうけいもじ)」と呼ばれます。
(古代エジプト文字なども象形文字にあたります)
象形を用いた例文としては、「象形によって考えを伝える」や、
「象形文字による記録が発見された」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「物の形を象ること」の意味で、
後者の例文は「物の形を絵的に象って文字とする方法」の意味で使用しています。
また象形の類義語としては、「形象(けいしょう)・図形(ずけい)・写生(しゃせい)・模写(もしゃ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても象形と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「象形の読み方と意味、”ぞうけい”と”しょうけい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 象形の正しい読み方は「しょうけい」で、「ぞうけい」は間違い。
- 象形は「物の形を象ること/物の形を絵的に象って文字とする方法のこと」の意味。
- 象形の類義語には、「形象・図形・写生・模写」などがある。