さて日常的に使われるもので「近世」という言葉があります。
この近世に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
近世がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは近世の読み方と意味、「きんせ」と「きんせい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.近世の正しい読み方は「きんせ」「きんせい」?
では近世の正しい読み方は、「きんせ」「きんせい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、近世の正しい読み方は「きんせい」になります。
近世の”世”は「よ」「せ」「せい」と読むことができますが、
近世は「きんせい」と読むのが正しく、「きんせ」と読むのは間違いです。
また近世(きんせい)のように「近(きん)」が用いられている言葉には、
「近代(きんだい)・近況(きんきょう)・近郊(きんこう)・至近(しきん)」などがあります。
近世(きんせい)のように「世(せい)」が用いられている言葉には、
「隔世(かくせい)・救世(きゅうせい)・辞世(じせい)・世紀(せいき)」などがあります。
次の章で近世の意味と類義語について解説していきます。
2.近世の意味と類義語について
では近世の意味と類義語について見ていきましょう。
まず近世は「近頃の世の中のこと/歴史の時代区分のひとつ」の意味として用いられています。
「歴史の時代区分のひとつ」の意味としては、”古代・中世に続く時代で、日本史では江戸時代あたりのこと”を指しています。
ヨーロッパ史では”ルネサンス以降、18世紀後半までのこと”を指します。
また近世の類義語としては、「近代(きんだい)・幕末(ばくまつ)・現代(げんだい)・中世(ちゅうせい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても近世と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「近世の読み方と意味、”きんせ”と”きんせい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 近世の正しい読み方は「きんせい」で、「きんせ」は間違い。
- 近世は「近頃の世の中のこと/歴史の時代区分のひとつ」の意味。
- 近世の類義語には、「近代・幕末・現代・中世」などがある。