このページでは皐月とは何月のことを指しているのか?。また皐月の意味・由来・読み方・別名について簡単に解説しています。
皐月とは旧暦における月(1月、2月、3月・・・)の名称のことで、
新暦(いま現在の暦)でいうところの”5月”のことを指しています。
いまだと1年間が365日(うるう年だと366日)というのは一般的ですが、
それはいま現在使用されているのが新暦だからです。
(いま現在使用されている暦は、太陽暦のひとつであるグレゴリオ暦です)
日本における旧暦では天保暦(太陰太陽暦のひとつ)が使用されていましたが、
旧暦(天保暦)に従った場合は1年間が354日ということになります。
そしてこの旧暦が使用されていたときの月の名称が”皐月”であり、
暦が新暦に改暦された現在では皐月という名称から”5月”に変更されました。
ですが皐月(旧暦の月)と5月(新暦の月)では季節にずれが発生していて、
”だいたい1ヶ月~2ヶ月ほど”のずれがあるので注意が必要です。
なので皐月の時期は旧暦と新暦における季節のずれを考慮すると、
新暦(現在の暦)でいうところの”5月下旬~7月上旬”のことを表していることになります。
※写真中で植えられているのが早苗(若い稲の苗)
まず皐月は旧暦における5月のことで、読み方は”皐月(さつき)”になります。
そして皐月の意味・由来としては諸説ありますが、
田に早苗(若い稲の苗)を植える月という意味の”早苗月(さなえづき)”からきている説が有力です。
稲の苗というのは田植えができるようになるまである程度育てる必要があって、
田植えを行うことができるまで育った苗のことを”早苗(さなえ)”と言います。
そしてこの時期は田んぼに若い稲の苗である早苗を植える月ということから、
早苗を植える月なので”早苗月(さなえづき)”となりました。
その”早苗月”が略されて旧暦の”皐月(さつき)”になるのですが、
もともとさつきの”さ”という字自体に苗植えや耕作の意味があります。
さらに皐月の”皐”という漢字があてられているのも、
”皐”という字には”神に捧げる稲”という意味があることから皐月となったようです。
旧暦の月名である皐月(さつき)ですが、実は皐月という名称以外にも別名がたくさんあります。
いまだと5月のことは5月としか言わず別名はありませんが、
昔は月名に生活や季節に関連する呼び方をしていました。
そしてその月を表す名称もひとつやふたつではありません。
では皐月の別名には一体どういう名称のものがあるのかを見ていきましょう。
皐月が別名で仲夏(ちゅうか)と呼ばれるのは、夏の真ん中という理由からです。
旧暦における季節では4月・5月・6月が夏となっており、
仲夏の”仲”という字には”真ん中”という意味があります。
ですので仲夏は夏(4月・5月・6月)の真ん中という意味になるため、
旧暦の5月である皐月の別名として仲夏(ちゅうか)と呼ばれています。
ちなみに挨拶などで”仲夏の候(ちゅうかのこう)”と使用するときがありますが、
だいたい6月初め~7月初めにかけて使われることが多いです。
皐月は旧暦では5月のことを指していますが、
現在の暦では5月下旬から7月上旬ぐらいの時期なのでだいたい合っていますよね。
皐月が別名で早稲月(さいねづき)と呼ばれるのは、早熟の稲を植える月という理由からです。
早熟の稲というのはつまり早苗(さなえ)のことであり、
早苗を植える月である”早苗月(さなえづき)”と語源的にはほとんど同じです。
なので”早苗月(さなえづき)”と”早稲月(さいねづき)”で、呼び方が多少異なるだけですね。
※橘(たちばな)の花の写真
皐月が別名で橘月(たちばなづき)と呼ばれるのは、橘の花が咲く月という理由からです。
橘の開花時期は現在の季節でいう5月~7月あたりになるので、
旧暦の5月である皐月の時期(5月下旬~7月上旬)とだいたい合っています。
”仲夏(ちゅうか)”、”早稲月(さいねづき)”、”橘月(たちばなづき)”以外にも、
皐月の別名として呼ばれている名称について下に箇条書きにしてみました。
<皐月の別名の一覧>
※上記以外にも皐月の別名は数多く存在しています。
以上が「皐月とは何月のこと?意味と由来、読み方とは?皐月の別名は?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
哀悼、重複、出生、集荷など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど
(写真あり)メンマ、かんぴょう、マシュマロなど
(地図あり)軍艦島、淡路島、屋久島など
≪名前は知っているけどわからないもの≫
(写真あり)アヒージョ、マリトッツォなど
(写真あり)磯(いそ)、沿道、郊外など
(写真あり)うなじ、くるぶし、土踏まずなど
<豆知識>
(写真あり)カレーの容器、視力検査の器具など