さてあなたは炭水化物と糖質と糖類をご存知でしょうか。
糖類についてはあまり聞き慣れないかもしれませんが、
炭水化物と糖質については日常的に聞くことも多いですよね。
そして炭水化物と糖質を同じものだと認識している人もいますが、
厳密に言えばこれらは同じものではありません。
そこでこのページでは、炭水化物と糖質と糖類の違いを簡単に解説します。
どうぞご覧ください。
では炭水化物と糖質と糖類の違いについて見ていきましょう。
炭水化物と糖質と糖類の違いを簡単にまとめると下のようになります。
炭水化物は糖質と食物繊維の総称のことで、
糖類は糖質の中における単糖類と二糖類の総称のことになります。
(単糖類や二糖類など糖質の分類については後ほど解説します)
炭水化物=糖質と食物繊維の総称と言うと、
糖質と食物繊維が合わさったもの=炭水化物と誤解する人が多いです。
なので簡単に言えば、糖類・糖質・食物繊維すべてが炭水化物と言えます。
(糖類=炭水化物、糖質=炭水化物、食物繊維=炭水化物です)
さて炭水化物と糖質と糖類、それぞれについて詳しく解説していきます。
炭水化物(たんすいかぶつ)とは、糖質と食物繊維の総称のことを言います。
私たちが日常的によく食べている炭水化物には、
米・パン・パスタ・イモ類など比較的主食として食べられているものが多いです。
誰でも一度は炭水化物を食べたことがあるかと思います。
炭水化物は糖質と食物繊維の総称のことなので、
糖質=炭水化物、食物繊維=炭水化物と言うことができます。
(糖質の中における糖類に関しても炭水化物です)
なぜ炭水化物という名称が使用されているのかというと、
炭素と水素が化合してできた物質だから炭水化物という名称が使われています。
だから糖質も食物繊維も炭素と水素が化合している物質ということです。
そして食物繊維は炭素と水素が化合してできた物質ですが、
同じ炭素と水素の化合物である糖質とは何が違うのでしょうか。
実は食物繊維と糖質の違いは、人の消化酵素によって消化できるかどうかなんですね。
上のように食物繊維と糖質はどちらも炭水化物であることは同じですが、
人の消化酵素で消化できないものは食物繊維で、消化できるものを糖質と呼んでいます。
また炭水化物は脂質・タンパク質と並んで三大栄養素と言われていますが、
この場合は炭水化物の中の糖質を指していることがほとんどですので覚えておいてください。
糖質(とうしつ)とは、糖で構成された物質の総称のことです。
”糖”という字が使われているので甘い食べ物=糖質と思っている人もいますが、
米やイモ類などに含まれているデンプン(甘くない)も糖質です。
そして糖質にはいくつかの分類があり大きく分けて、
単糖類・二糖類・少糖類・多糖類に分類されます。
単糖類はブドウ糖や果糖のような糖の最小単位のことで、
この最小単位の糖がどのくらい結合しているのかで分類が変わります。
単糖類は糖の最小単位のことで、それ以上分解できないものです。
単糖類として以下のものが挙げられます。
二糖類はブドウ糖や果糖など、糖の最小単位である単糖類が2個結合したものです。
二糖類として以下のものが挙げられます。
少糖類は単糖類が2個~10個結合したものです。
少糖類としては以下のものが挙げられます。
(二糖類も少糖類ですが、先ほど解説したので二糖類以外を挙げます)
ちなみに単糖類が3個結合しているものは三糖類、
単糖類が6個結合していものは六糖類と呼びます。
少糖類というのはこれらをまとめている名称になります。
多糖類は単糖類が10個より多く結合したものです。
多糖類としては以下のものが挙げられます。
糖類(とうるい)とは、糖質の中における単糖類と二糖類の総称のことです。
”糖質”の場合は単糖類・二糖類・少糖類・多糖類すべてを指していますが、
”糖類”の場合だとその中の単糖類と二糖類のみを指すことになります。
炭水化物と糖質と糖類を簡単にまとめたものが下のようになります。
上のように糖類の場合は単糖類(ブドウ糖など)と二糖類(ショ糖など)のみを指し、
二糖類以外の少糖類と多糖類に関しては含まれません。
以上が「炭水化物と糖質と糖類の違いとは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、