さて山を登るときにお菓子の袋を持っていくと、なぜかお菓子の袋がパンパンに膨らんでいるのを見たことはないでしょうか。実際に自分で山に登ったことがなくても、テレビなどで膨らんだお菓子の袋を見たことがあるはずです。では山に登るとなぜお菓子の袋は膨らんでしまうのでしょうか?そこでこのページでは、山でお菓子の袋が膨らむ仕組みを図でわかりやすく解説します。どうぞご覧ください。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});目次山でお菓子の袋が膨らむ理由とは?お菓子の袋が膨らむ仕組みを図で解説!まとめ1.山でお菓子の袋が膨らむ理由とは?では山でお菓子の袋が膨らむ理由について見ていきましょう。結論から言ってしまうとお菓子の袋が膨らむのは、周囲の気圧が低くなることで袋の外側から空気によって押される力が弱まったからです。まず地上と山では、山のほうが気圧が低くなるということは知っていますよね。山の気圧が低くなる理由は、単純に高度が高いほうが空気の量が少なくなるからです。空気によって発生する気圧というのは、四方八方からかかります。空気の存在するところにいる限り全てのものに気圧はかかるので、当然私たちの体にもお菓子の袋にも四方八方から気圧がかかっています。そしてお菓子の袋の中にも袋の外と同じように空気が存在しているため、袋の中の空気が袋の外側に出ようとします。なので私たちがいつも見ているお菓子の袋の状態というのは、袋の中の空気(外側に押す力)と袋の外の空気(内側に押す力)が釣り合っている状態です。その釣り合っている状態から袋の外の気圧だけが低くなるとどうなるでしょうか?袋の中から外側に押す力はそのままで袋の外から押す力だけが弱くなるので、お菓子の袋は膨らみます。これが山でお菓子の袋が膨らむ仕組みです。では言葉だけではイメージしにくい人も多いと思うので、次の章では山でお菓子の袋が膨らむ仕組みを図を用いて分かりやすく解説していきます。関連:気圧とは何かをわかりやすく解説!なぜ気圧で人はつぶされないのか?関連:空気とは何か?高い場所ほど空気が薄くなる理由とは?2.お菓子の袋が膨らむ仕組みを図で解説!では山でお菓子の袋が膨らむ仕組みを図を用いて解説していきますね。まず気圧とお菓子の袋の関係を簡単に図で表すとこんな感じです。地上は空気の量が多いので周囲の気圧が高く、山は空気の量が少ないので地上に比べて周囲の気圧が低いです。そして周囲の気圧が低ければそれだけお菓子の袋にかかる力も弱くなります。ちなみにお菓子の袋が膨らんでいないとき(地上にあるとき)の状態について、簡単に図にしてみると下のようになります。図のように地上では袋の中と袋の外でかかる気圧が釣り合っているため、気圧差によってお菓子の袋が膨らむことはありません。しかし地上に比べて山ではお菓子の袋に対して外側から押す力が弱くなるので、袋の中に存在する気圧が高い状態の空気によって内側から外側へと押す力の方が強くなります。お菓子の袋を山へ持っていったときを図にしてみると、袋の中と外でかかる気圧の強さはこんな感じになります。図のように山へお菓子の袋を持っていくと周囲の気圧が低くなるため、それにより袋の外側から押される力が弱くなるので袋が膨らむというわけです。関連:空気の膨張とは何か?空気の温度によって体積が変化する仕組みとは?関連:断熱膨張とは?また断熱圧縮とは?どんな原理で温度変化するのか?以上が「山でお菓子の袋が膨らむ仕組みとは?分かりやすく図で解説!」でした。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});3.まとめこれまで説明したことをまとめますと、山でお菓子の袋が膨らむ理由は、周囲の気圧が低くなることで袋の外側から空気によって押される力が弱まったから。気圧は上からだけでなく、四方八方からかかっている。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});関連ページ⇒空気と大気の違いとは?⇒真空とは何か?分かりやすく図で解説!⇒気圧と沸点の関係について。気圧によって沸点が変化する仕組みとは?⇒空気の温度で重さは変わる?暖かい空気は軽く冷たい空気が重い仕組みとは?⇒断熱膨張とは?また断熱圧縮とは?どんな原理で温度変化するのか?⇒雲とは何か?雲ができる仕組みを分かりやすく図解!⇒一酸化炭素中毒とは?発生する原因と仕組みについて簡単に解説!⇒空気抵抗とは?なぜ物体の速度が上がると空気抵抗は大きくなるのか?⇒風船にヘリウムガスを入れると空中に浮く理由とは?⇒なぜマシュマロを入れた容器内を真空状態にすると膨らむのか?