さて何かで使用した後の熱湯を台所のシンクに流すことってありますよね。パスタなどの食材を湯切りした後に残ってしまう熱湯や、カップ焼きそばを作った後に捨てる熱湯などたくさんあると思います。しかしその熱湯を台所のシンクに流すと、”ボコッ”と変な音がすることがあるはずです。中には「そんな音聞いたことないよ」と言う人もいるかもしれませんが、シンクに熱湯を流したときにこのような現象を経験している人も多いです。そこでこのページではシンクに熱湯を流すとボコッと音がする理由とは?またシンクに熱湯を流すのは良くないのかを簡単に解説します。どうぞご覧ください。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});目次シンクに熱湯を流すとボコッと音がする理由とは?シンクに熱湯は流さない方が良いのか?まとめ1.シンクに熱湯を流すとボコッと音がする理由とは?ではシンクに熱湯を流すとボコッと音がする理由を見ていきましょう。さっそくですがシンクに熱湯を流すとボコッと音がする理由は、シンクの素材として使用されているステンレスが急激な熱膨張を起こして変形するからです。鉄などの金属は熱を加えると、熱膨張と言われる伸びる性質があります。(金属によってその度合いは異なります)そしてステンレスも金属になりますので、熱膨張が起こってしまいます。上図のように熱湯が流された箇所のステンレスの温度が急激に上昇するため、その箇所からステンレスが伸びよう(膨張)として周囲のステンレスに対して負荷がかかります。これにより負荷に耐え切れなくなった周囲のステンレスが変形してしまい、ステンレスが変形したときに”ボコッ”というような音が聞こえてしまうというわけです。ただ熱湯を流すことでステンレスが変形すると言っても一時的なものですので、水を流したりすることでステンレスの温度が下がってほぼ元の状態に戻ります。(ステンレス自体にはあまり良い行為ではないです)ですが大量の熱湯をかけ続けたりした場合には、見た目にも大きな違いが出る可能性があるので注意が必要です。関連:熱の伝わり方の3種類(伝導・対流・放射)を分かりやすく図で解説!さてこれらを踏まえて、次の章ではシンクに熱湯を流すのは良くないのかを簡単に解説していきますね。2.シンクに熱湯は流さない方が良いのか?ではシンクに熱湯は流さない方が良いのかどうか見ていきましょう。結論から言ってしまうと、シンクに熱湯をそのまま流すのは良くないです。なぜ良くないのかと言うとシンクの素材(ステンレス)的にもですが、1番の理由は排水管に大きなダメージが発生する可能性が高いからです。排水管の素材は一般的に”塩化ビニル”というものが使用されていて、その排水管の耐えられる温度というのが約60度と言われています。そして熱湯をそのままシンクに流すことで、排水管にもそのまま流れ込んでくることになりますよね。沸騰したお湯の温度は約100度なので、それが60度までしか耐えられない排水管に流れると大ダメージです。そうなると排水管が熱で変形したり・溶けたりして、最悪の場合には穴が開いて水漏れが発生してしまいます。もしいままで台所で水漏れが頻繁に発生することで悩んでいたのなら、熱湯をそのままシンクから排水管に流していたことが水漏れの原因かもしれませんね。なので湯切りした後に残った熱湯やカップ焼きそばで捨てる熱湯については、そのまま流すのではなく蛇口からシンクに水を出しておきその上から熱湯を流しましょう。このようにすれば排水管に流れるまでに、ある程度冷ますことができますよね。(熱湯の量が多い場合には少しずつ流していきましょう)また湯切りした後に残った熱湯については少し待ってみて、熱が冷めたときにそのまま一気に流したりする方法でもかまいません。重要なのはシンクと排水管に急激な温度変化を与えないことですので覚えておきましょう。関連:金属に触ると冷たく感じる理由とは?なぜガラスと木材ではガラスの方が冷たい?以上が「シンクに熱湯を流すとボコッと音がする理由とは?熱湯は流さない方が良いのか?」でした。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});3.まとめこれまで説明したことをまとめますと、シンクに熱湯を流すとボコッと音がする理由は、シンクの素材であるステンレスが熱膨張することで変形するから。排水管が熱湯によって変形したり、溶けたりするので熱湯をそのまま流すのは良くない。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});関連ページ⇒水を沸騰させると発生する泡の正体とは?またなぜ泡は発生するのか?⇒絶対零度とは?また絶対零度の温度は何度なのか?⇒水垢とは何か?水道周りに白い塊ができる仕組みについて図解!⇒結露とは何か?仕組みを分かりやすく図解!⇒水が100度に達していないのに蒸発する仕組みとは?⇒なぜ熱は必ず温度が高い方から低い方へと移動するのか?⇒コップに水滴がつく理由とは?分かりやすく仕組みを図で解説!⇒なぜ水の中にドライアイスを入れるとブクブクと泡立つのか?⇒液体温度計の仕組みを簡単に図解!なぜ水銀は使われなくなったのか?⇒熱伝導率とは何かをわかりやすく解説!熱伝導率が高い・低いとは?