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  • 揮発とは?蒸発との違いと意味は何か?なぜ揮発は起こる?
    さてあなたは揮発と蒸発という言葉をご存知でしょうか。蒸発という言葉については割と聞くことも多いですが、揮発という言葉はあまり聞き慣れないかもしれませんね。そして揮発と蒸発の意味はとてもよく似ていて、どちらも特に区別せず同じ意味として使用している人も多いです。そこでこのページでは、揮発と蒸発の意味の違いについて簡単に解説します。どうぞご覧ください。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});目次揮発と蒸発の意味の違いについて揮発とは?蒸発とは?揮発が起こる仕組みとは?まとめ1.揮発と蒸発の違いについてでは揮発と蒸発の違いとは何かを簡単に見ていきましょう。結論から言ってしまうと揮発と蒸発の違いは、液体から気体に変化するときの条件によるものです。揮発とは常温・常圧時において液体の表面から気体に変化する現象のことで、蒸発とは液体の表面から気体に変化するすべての現象のことを言います。(ちなみに液体の表面からではなく、内部から気体に変化することを沸騰と言います)なので揮発というのは、蒸発に”常温・常圧時”という制限がついた現象になります。また辞書などで揮発について調べてみると、”平常の温度・気圧で液体が蒸発すること”と書いています。このことから揮発とは、蒸発という現象の中のひとつの種類であることが分かります。簡単に言えば車(蒸発)と言う大きな枠組みがあり、その中の種類である日本車・外国車(揮発)というようなイメージです。関連:状態変化とは何か?物質が状態変化する仕組みを簡単に図解!さて蒸発と揮発それぞれについて詳しく解説していきます。揮発とは?揮発(きはつ)とは、常温・常圧時において液体が表面から気体に変化することです。(揮発は蒸発という現象の中のひとつの種類となる)常温というのは自然な温度(熱したり冷やしたりしない)ということで、温度だとだいたい15℃~20℃のことを指しています。常圧は地上における自然な圧力(加圧したり減圧したりしない)のことで、地上における圧力の大きさは”1気圧”という大きさが基準となっています。液体の温度によって気体への変化のしやすさにも影響するのはイメージできると思いますが、実は温度だけではなく液体にかかる周囲の圧力の大きさによっても変化します。関連:気圧と沸点の関係について。気圧によって沸点が変化する仕組みとは?関連:1気圧とは?また何ヘクトパスカル(hPa)なのか?そして揮発とは液体が常温・常圧時で液体が気体に変化することと言いましたが、常温・常圧の場合でも液体が表面から気体に変化するときは蒸発の方がよく使用されています。揮発という言葉が蒸発よりも浸透していないという理由もありますが、蒸発の方が示す範囲が広く揮発よりも使い易いというのも大きな理由でしょう。実際に揮発とは蒸発という現象の中のひとつの種類のことなので、蒸発という言葉を用いれば揮発という意味も含まれています。日常的に揮発という言葉を使用するときは”液体が気体に変化したとき”を指すのではなく、液体の性質である”揮発性”を表すときに使用されるときが多いです。揮発性とはどれだけ液体が気体へと変化しやすいかを表した性質のことで、揮発性はガソリンなどの揮発しやすい液体に使われます(水に対してはあまり使われない)。一般的には液体が表面から気体に変化したときは、「水が揮発した」とは言わず、「水が蒸発した」と言いますよね。そして液体の性質を表すときには「蒸発性」ではなく、「揮発性」と言います。なので”液体が表面から気体に変化する現象のことは蒸発”という言葉を用いて、”その性質のことを揮発”という言葉で表すものだと覚えておいてください。関連:揮発性とは?また揮発性が高い・低いとはどういう意味なのか?1.2 蒸発とは?まず蒸発(じょうはつ)とは、液体が表面から気体に変化することです。揮発については常温・常圧時における場合のことを指していますが、蒸発の場合は液体の表面から気体に変化すれば温度・圧力に関係ありません。雨が降った後などに地面に水たまりがあっても晴れの日になると、いつのまにか乾いてなくなっていたという光景を何度も目にしたことがあるでしょう。あれはまさに水たまりを作っていた水が少しずつ蒸発したことによって、水(液体)の表面から少しずつ水蒸気(気体)に変化したからです。ちなみによく誤解されがちなのが、蒸発と沸騰についてです。先ほども言ったように蒸発は温度に関係なく起こりますが、沸騰については液体を加熱して温度を上げていき沸点に達することで起こります。そして沸騰は液体の表面からではなく、内部から気体に変化していきます。私たちが普段からお湯を沸かすときにヤカンなどで水を加熱していますが、あのボコボコと泡が出る現象は正しくは沸騰になります。(液体の表面からも気体に変化しているので、沸騰と同時に蒸発も起こっています)関連:気化と蒸発と沸騰の違いとは何か?2.揮発が起こる仕組みとは?では揮発が起こる仕組みについて解説していきますね。結論から言ってしまうと揮発という現象が起こるのは、液体(分子同士の繋がり)を構成している分子が液体から飛び出してしまうからです。まず液体だけに限らず物質は分子という小さな粒によって構成されていて、その小さな粒(分子)がたくさん集まって繋がり合うことで成り立っています。例えば水(液体)の場合は上図のように水分子という粒が集まって、水(液体)という物質を作り出していると言えます。そして水(液体)における揮発というのは水分子同士の繋がり(液体)から、水分子が切り離されて空気中に飛び出すことを意味しています。つまりこういうことです。上図のように水(水分子同士の繋がり)から空気中に水分子が飛び出します。水が液体から気体に変化すると水蒸気に状態変化することになりますが、この気体である水蒸気が水分子同士の繋がりから飛び出した水分子であると言えます。このように液体を構成している分子同士の繋がりから、その液体を構成する分子が飛び出すことによって液体が揮発することになります。他の液体の揮発についても、その液体を構成している分子が異なるだけで考え方は水のときと同じです。なのでガソリン(液体)が揮発するというのはガソリン分子が、ガソリン分子同士の繋がりから飛び出したことで起こっているということです。このページでは簡単な解説しかしていませんが、詳しく仕組みを知りたい人は下記をご覧ください。(下の記事タイトルには蒸発と書いていますが、常温・常圧時のことなので揮発と仕組みは同じです)関連:水が100度に達していないのに蒸発する仕組みとは?以上が「揮発とは?蒸発との違いと意味は何か?なぜ揮発は起こる?」でした。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});3.まとめこれまで説明したことをまとめますと、蒸発とは、液体が表面から気体に変化すること。揮発とは、常温・常圧で液体が表面から気体に変化すること。揮発と蒸発の違いは、常温・常圧という条件が付いているかどうか。一般的に蒸発は液体が気体に変化する現象で、揮発はその性質を表すことがほとんどである。揮発が起こる仕組みは、液体(分子同士の繋がり)から分子が飛び出すことによるもの。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});関連ページ⇒湿気るとはどういう状態?お菓子が湿気る理由と元に戻す方法とは?⇒凝結と結露の違いとは?⇒雪と雨とは?雪と雨が降る仕組みを分かりやすく図解!⇒絶対零度とは?また絶対零度の温度は何度なのか?⇒ドライアイスとは?ドライアイスから発生する白い煙の正体って何?⇒コップに水滴がつく理由とは?分かりやすく仕組みを図で解説!⇒寒いと息が白くなる理由とは?南極では息が白くならないって本当?⇒蒸気と水蒸気の違いとは?⇒相対湿度と絶対湿度の違いとは?⇒なぜ同じ湿度(%)なのに季節によって水分量が異なるのか?
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  • 揮発性とは?揮発性が高い・低いとはどういう意味なのか?
    さてあなたは揮発性という言葉を聞いたことがあるでしょうか。揮発性という言葉は○○性と名前に付いているように、物質の持っている性質を表しているものです。揮発性について知らなくても特に困ることはないですが、もしかしたらその知識が必要な場面が来るかもしれません。そこでこのページでは揮発性とは何か?また揮発性が高い・低いとはどういう意味なのかを簡単に解説します。どうぞご覧ください。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});目次揮発性とは何か?揮発性が高い・低いとはどういう意味なのか?なぜ物質(液体)によって揮発性の高さに違いが出るのか?まとめ1.揮発性とは何か?では揮発性(きはつせい)とは何か見ていきましょう。揮発性の前にまずは揮発の意味から知る必要があります。揮発(きはつ)とは、常温・常圧で液体が気体に変化することを言います。なので揮発性というのは、常温・常圧で液体から気体にどれだけ変化しやすいのかを表した性質のことになります。揮発性は”常温・常圧における液体から気体への変化のしやすさを表した性質”なので、気体や固体ではなく液体状態の物質が持っている性質になります。常温というのは熱したり冷やしたりしない自然な温度のことで、一般的に約15度~20度の温度を示しています。常圧というのも常温と同じように自然な圧力のことで、人為的に加圧されたり減圧されたりしないときの圧力を示します(つまり1気圧のこと)。揮発性とはこのような常温・常圧時のみにおける性質になります。また揮発性は常温・常圧での性質のことなので特に関係はありませんが、単純に液体を気体に変化させたいのならその液体の温度を上げると気体に変化しやすくなります。液体の温度が上下することで液体から気体への変化のしやすさに影響するということは、日常的にお湯を沸かすときなどに経験しているのでイメージできると思います。そして液体から気体への変化のしやすさに影響するのは、その液体の温度だけでなく周囲からかかる圧力も大きく関係します。例えば地上では加熱していき100℃になると水は沸騰し始めますが、富士山など高度の高い場所では100℃よりも低い温度で水が沸騰するようになります。これがまさに周囲の気圧によって液体から気体への変化のしやすさが影響するということですが、これについては解説すると長くなるので他のページで解説したいと思います。周囲の気圧変化による沸点の関係について、詳しい仕組みは下記をご覧ください。関連:気圧と沸点の関係について。気圧によって沸点が変化する仕組みとは?関連:1気圧とは?また何ヘクトパスカル(hPa)なのか?2.揮発性が高い・低いとはどういう意味なのか?では揮発性が高い・揮発性が低いとはどういう意味なのかを見ていきましょう。まず揮発性とは、常温・常圧で液体から気体にどれだけ変化しやすいのか表した性質のことです。そして揮発性が高い・揮発性が低いとは下のような意味になります。”揮発性が高い = 常温・常圧で液体から気体に変化しやすい性質””揮発性が低い = 常温・常圧で液体から気体に変化しにくい性質”また液体から気体に変化しやすいかを表すときに揮発性が高い・低いではなく、”揮発性がある”又は”不揮発性”というような表し方をするときがあります。その場合は下のような意味で使用されることが多いです。”揮発性がある = 常温・常圧で液体から気体に変化しやすい性質””不揮発性 = 常温・常圧で液体から気体にほとんど変化しない性質”ちなみに”揮発性がある”と”揮発性が高い”というのは同じ意味として使われることが多いですが、”不揮発性”と”揮発性が低い”では意味が違いますので注意してください。「揮発性が低い」が意味するのは”液体が気体に変化しにくい性質”で、「不揮発性」が意味するのは”液体が気体に(ほとんど)変化しない性質”です。なので液体から気体への変化のしやすさを順番に並べてみると、揮発性がある(揮発性が高い) > 揮発性が低い > 不揮発性上のように不揮発性が最も液体から気体に変化しにくい性質を表していると言えます。例えば同じ量の水とガソリンを床にばらまいたとして、常温・常圧の状態で放置するとガソリンの方が早く乾きます。これはガソリンが水よりも揮発性が高いために、液体から気体に変化するのが早いので起こる現象になります。そして基本的には液体の沸点が低いほど揮発性は高く、液体の沸点が高いほど揮発性は低い傾向にあるので覚えておきましょう。(液体の中にも例外があり、必ずしも液体の沸点と揮発性が関係しているとは言えませんが)関連:揮発とは?蒸発との違いは何か?関連:蒸気圧とは?水の沸点と蒸気圧の関係についてわかりやすく解説!3.なぜ物質(液体)によって揮発性の高さに違いが出るのか?ではなぜ物質(液体)によって揮発性の高さに違いが出るのかを解説していきますね。結論から言ってしまうと物質(液体)によって揮発性の高さに違いが出るのは、その液体を構成している分子同士に働く引力の強さが異なるからです。この分子同士に働いているお互いを引き寄せ合う力のことを、”分子間力(ぶんしかんりょく)”と言います。まず物質は分子と言われる小さな粒が集まって構成されていて、それは固体・液体・気体の状態に関係なく言えることです。例えば下図のように水(液体)であれば水分子が集まって構成されていますし、ガソリン(液体)ならガソリン分子が集まって構成されています。揮発性が高い(液体が気体に変化しやすい)ということは、分子同士の集まり(液体)の中から分子が離れやすいということを意味しています。液体が気体に変化するということは上図のようにイメージすることができ、分子同士における繋がりから分子が切り離されることによって液体から気体に変化します。そして水とガソリンを比べると、ガソリンの方が揮発性が高いです。ガソリンが水と比べて揮発性が高い(気化しやすい)というのは、ガソリン分子が水分子と比べたときに分子同士で働く引力の大きさが弱いから気化しやすいんですね。このように揮発性の高さは、その液体を構成している分子同士の引力によります。ここでは物質の状態変化についてあまり詳しく解説していませんが、物質の状態変化について詳しく知りたい人は下記をご覧ください。関連:状態変化とは何か?物質が状態変化する仕組みを簡単に図解!関連:水が100度に達していないのに蒸発する仕組みとは?以上が「揮発性とは?揮発性が高い・低いとはどういう意味なのか?」でした。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});4.まとめこれまで説明したことをまとめますと、揮発性とは、常温・常圧で液体から気体にどれだけ変化しやすいのかを表した性質のこと。揮発性が高いとは、常温・常圧で液体から気体に変化しやすい性質のこと。揮発性が低いとは、常温・常圧で液体から気体に変化しにくい性質のこと。液体によって揮発性に違いが出るのは、その液体を構成する分子同士に働く引力の強さが異なるから。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});関連ページ⇒気化と蒸発と沸騰の違いとは何か?⇒湿度とは何か?湿度100パーセントとはどんな状態のこと?⇒湿気るとはどういう状態?お菓子が湿気る理由と元に戻す方法とは?⇒結露とは何か?仕組みを分かりやすく図解!⇒相対湿度と絶対湿度の違いとは?⇒飽和水蒸気量とは?露点との違いは何か?⇒なぜ風が吹くと洗濯物は乾きやすくなるのか?⇒コップに水滴がつく理由とは?分かりやすく仕組みを図で解説!⇒なぜ同じ湿度(%)なのに季節によって水分量が異なるのか?⇒ドライアイスとは?ドライアイスから発生する白い煙の正体って何?
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