このページでは日常的に見かける食べ物の原材料について簡単に一覧にしてまとめています。

 

 

目次

 

↓食べ物とその原材料の説明・写真・関連情報などを載せています

 

食べ物の原材料(同ページのリンクへ移動します)

 

 

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食べ物の原材料(一覧表)(同ページのリンクへ移動します)

 

 

食べ物の原材料

 

【餡子(あんこ)】

 

原材料:小豆(あずき)

 


※上は粒餡(つぶあん)の写真

 


※上は漉し餡(こしあん)の写真

 


※上は小豆(あずき)の写真

 

あんこというのは、”茹(ゆ)でた小豆(あずき)などの豆に砂糖などを混ぜて、甘く煮詰めて練ったもの”。

 

豆の皮を残したものを「粒餡(つぶあん)」、皮を漉(こ)し取ったものを「漉し餡(こしあん)」と呼びます。

 

 

一般的には餡子というと「小豆」の餡子を指すことが多いですが、小豆以外の豆を用いたものでも「餡子」と呼びます。

 


※上はずんだ餅(ずんだのかかった餅)の写真

 

例えば「ずんだ」(枝豆から作られた餡子)や「うぐいす餡」(青豌豆(アオエンドウ)から作られた餡子)などの餡子があります。

 

(青豌豆は、英語でグリンピース(グリーンピース)と呼びます)

 

 

【杏仁豆腐(あんにんどうふ)】

 

原材料:杏子(アンズ)の種子の中にある白い部分(杏仁)

 


※上は杏仁豆腐(トッピングは「クコ」と呼ばれる植物の実)の写真

 

杏仁豆腐というのは、”杏仁(きょうにん)をすりつぶした粉状のもの(杏仁霜)を水と合わせて混ぜ、その液体に牛乳や砂糖、寒天(またはゼラチン)などを加えて冷やしたもの”。

 

 

 

杏子の種子の中にはアーモンドのような見た目の核があり、その核の部分のことを「杏仁(きょうにん)」と呼んでいます。

 

 


※上は杏仁を砕いたものの写真

 


※上は杏仁霜の写真

 

杏仁の皮を剥くと白い部分が現れますが、その白い部分が杏仁豆腐に使われ、白い部分を粉状にしたものを「杏仁霜(きょうにんそう)」と言います。

 

(杏仁豆腐は「きょうにんどうふ」と読むこともできますが、一般的には「あんにんどうふ」と読むことがほとんど)

 

 

一般的に売られている杏仁豆腐の場合は、杏仁霜(粉)がアーモンドパウダーで代用されていることが多いです。

 

 

【かまぼこ】

 

原材料:白身魚のすり身

 

 

かまぼこというのは、”白身の魚肉をすりつぶして練り上げ、蒸したり、焼いたりした食品のこと”。

 

 

かまぼこは白色とピンク色の2色(着色料使用)のものが一般的ですが、これは日本では紅白(こうはく)が縁起が良いとされているからです。

 

 

【ガリ】

 

原材料:ショウガ

 


※上はガリの写真

 


※上はショウガの写真

 

ガリというのは、”ショウガを薄く切って、甘酢漬けにしたもの”。

 

 

ガリは寿司によく添えられ、さっぱりとした辛味と甘酸っぱさで魚の臭みを消してくれるため、口の中をリセットする役割があります。

 

他にもショウガには「ジンゲロール」と呼ばれる殺菌効果のある成分が含まれているため、食中毒の予防効果もあります。

 

 

【ところてん、寒天】

 

原材料:テングサ(海藻)

 


※上はところてんの写真

 

ところてんというのは、”天日(てんぴ)干しにしたテングサを煮て溶かしてから、冷やして固めた食品のこと”。

 


※上は寒天の写真

 

寒天というのは、”ところてんを凍らせて乾燥させた食品のこと”。

 

 


※上はテングサ(海藻)の写真

 

上記のように、ところてん・寒天のどちらも「テングサ」と呼ばれる海藻を原材料としています。

 

 

【かんぴょう】

 

原材料:夕顔(ユウガオ)

 


※上はかんぴょうの写真

 


※上は丸夕顔(マルユウガオ)の果実の写真

 

かんぴょうというのは、”夕顔(ユウガオ)の果肉をひも状にむいて乾燥させた食品のこと”。

 

 

夕顔の果実には細長い形の「長夕顔(ナガユウガオ)」と丸みを帯びた球状の「丸夕顔(マルユウガオ)」があり、主に丸夕顔から干瓢が作られます。

 

 

【きな粉(きなこ)】

 

原材料:大豆(ダイズ)

 


※上はきな粉の写真

 


※上は大豆の写真

 

きな粉というのは、”大豆を炒(い)った後に、挽(ひ)いて粉にしたもの”。

 

 

【葛餅(くずもち)】

 

原材料:葛粉(くずこ)

 


※上は葛餅(葛粉を使用)の写真

 


※上は葛餅(小麦粉を使用)の写真

 

葛餅というのは、”葛粉を水で練ってから、型に入れて冷やした透明~半透明なお菓子。また、葛粉の代わりに小麦粉を用いた白いお菓子のこと”。

 

葛餅はきな粉・黒蜜(くろみつ)をかけて食べ、小麦粉を用いた白い葛餅は”関東”で見かけることが多いです。

 

 


※上は葛(マメ科の植物)の写真

 


※上は葛粉(くずこ)の写真

 

葛粉は、”「葛(くず)」と呼ばれるマメ科の植物の根から得られるデンプンを精製したもの”になります。

 

 


※上は葛湯(くずゆ)の写真

 

葛粉は他にも「葛湯(くずゆ)」に用いられ、葛湯はとろみがあって冷めにくく、体が温まり、消化にも良いため、昔から主に離乳食・介護食・病人食として食べられることが多いです。

 

(葛湯は、”葛粉に砂糖を混ぜ、熱湯を注いでかき混ぜたとろみのある食べ物のこと”)

 

 

【こんにゃく】

 

原材料:こんにゃく芋(こんにゃくいも)

 


※こんにゃく芋とこんにゃく(加工食品)の写真

 

こんにゃくというのは、”こんにゃく芋(いも)を粉状にしたものを水で練り、石灰乳(消石灰を少量の水で懸濁したもの)を加えて、茹でて固めた食品のこと”。

 

 

こんにゃく芋には毒があり生食はできないため、茹でてアルカリ処理を行うなどの毒抜きをしてから食用とすることができます。

 

 

【桜でんぶ】

 

原材料:白身魚

 

 

桜でんぶというのは、”でんぶの一種。タイやタラなどの白身魚の身を細かくほぐし、砂糖などで味付けをして煎(い)って乾燥させ、食紅(しょくべに)で着色したもの”。

 

でんぶは、”魚肉などを細かくほぐして、味付けをして煎って乾燥させた食品のこと”を指します。

 

 

桜でんぶはふりかけのようにご飯や酢飯に混ぜたりして使用され、ちらし寿司や巻き寿司によく用いられます。

 

 

【ずんだ】

 

原材料:枝豆(えだまめ)

 


※上はずんだ餅(ずんだのかかった餅)の写真

 

ずんだというのは、”枝豆(または空豆)を茹で、すりつぶして作る餡(あん)のこと”。

 

ずんだ(すりつぶした枝豆)を餅に絡めたものを「ずんだ餅(ずんだもち)」と呼び、ずんだ餅は仙台(宮城県)名物として知られています。

 

 


※上は枝豆(未成熟の大豆)の写真

 


※上は大豆(成熟した大豆)の写真

 

ちなみに枝豆は”大豆を未熟なうちに収穫したもの”なので、枝豆と大豆は収穫時期が違うだけでどちらも同じものになります。

 

 

【せんべい】

 

原材料:米(うるち米)

 

 


※上はうるち米の写真

 

せんべいというのは、”うるち米(うるちまい)を潰したり搗(つ)いたりして延ばしたものを焼いて作るお菓子のこと”。

 

 

うるち米は”粘り気の少ない普通の米のこと”を指し、普段ご飯として食べている米になります。

 

 

【たくあん】

 

原材料:大根(ダイコン)

 

 

たくあんというのは、”干した大根を糠(ぬか)と塩で漬けたもの”。

 

 

たくあんが黄色い理由は、塩漬けすることによって大根に含まれる辛味成分が分解され、黄色い色素が作られるからです。

 

 

【タピオカ】

 

原材料:キャッサバ(芋)

 


※上はタピオカ(着色なし)の写真

 


※上はタピオカ(着色あり)の写真

 

タピオカというのは、”キャッサバの塊根(かいこん)から精製したデンプン。また、それを用いた粒状の食品のこと”。

 

一般的にはタピオカというと黒色をイメージしますが、もともとは白色で、カラメル色素(コーラなどに用いられる着色料)によって黒色に着色されています。

 

 


※上はキャッサバの塊根の写真

 

キャッサバは、”キントラノオ目トウダイグサ科イモノキ属に分類される落葉低木。また、その塊根のこと”を指します。

 

 


※上はタピオカパールの写真

 

キャッサバの塊根から精製したデンプンを粒状にして乾燥させたものは「タピオカパール」と呼ばれ、タピオカパールを茹でることによって弾力性のある食感のタピオカになります。

 

 

【チーズ】

 

原材料:牛乳・羊乳などの乳

 

 

チーズというのは、”牛乳・羊乳などの乳に乳酸菌・酵素などを加えて、乳のタンパク質(カゼイン)を凝固させ、乳酸菌やカビなどの微生物によって発酵・熟成させた食品のこと”。

 

 

【チョコレート】

 

原材料:カカオ豆

 

 


※上はカカオの実(果実)の写真

 

チョコレートというのは、”カカオ豆を焙煎(ばいせん)・粉砕し、粉砕したもの(カカオマス)を主原料として、砂糖・粉乳などを混ぜて練り固めたお菓子のこと”。

 

 


※上はカカオの実(カカオポッド)の断面の写真

 


※上はカカオ豆(種子)の写真

 

カカオの実(果実)を「カカオポッド」、白い果肉部分を「カカオパルプ」、白い果肉の中にある種子のことを「カカオ豆」と呼びます。

 

上記の中で、主にカカオ豆がチョコレートの原料として用いられます。

 

 

【ツナ】

 

原材料:マグロやカツオ

 

 

ツナというのは、”スズキ目サバ科マグロ族に分類される魚の総称。また、それを用いた加工食品のこと”。

 

 

ツナ(tuna)は、”マグロ類(スズキ目サバ科マグロ族に分類される魚の総称)”を指す英語で、
マグロは”スズキ目サバ科マグロ族マグロ属”で、カツオは”スズキ目サバ科マグロ族カツオ属”に分類されます。

 

(マグロ類だけではなく、マグロ単体を指す場合でも英語でツナ(tuna)と言います)

 

 

ちなみに「シーチキン」というのは、日本の大手加工食品メーカーの「はごろもフーズ」が製造する、日本のツナ缶詰の商品名になります。

 

 

【豆腐(豆乳、おから、油揚げ)】

 

原材料:大豆

 

 

豆腐というのは、”水に浸した大豆を砕いて煮沸(しゃふつ)し、それを布でこして豆乳を作り、豆乳に凝固剤(にがりなど)を加えて固めた食品のこと”。

 

 


※上は木綿豆腐(もめんどうふ)の写真

 


※上は絹ごし豆腐(きぬごしどうふ)の写真

 

”豆乳をそのまま凝固・成形したもの”を「絹ごし豆腐(絹豆腐)」と呼び、”豆乳に凝固剤を加えて固めたものを一度崩してから、木綿(もめん)の布を敷いた型に流し込み、上から重しなどをのせて押し固めたもの”を「木綿豆腐(もめんどうふ)」と言います。

 

木綿豆腐は重しをのせて押し固めるため木綿の布の跡がついていて、絹ごし豆腐に比べて水分量が少なく、崩れにくいのが特徴です。

 

(絹ごし豆腐の名称に”絹”が使われているのは、絹の布でこしたからではなく、絹のようなきめ細かい表面をしているからです)

 

 


※上は豆乳の写真

 


※上はおからの写真

 

”水に浸した大豆を砕いて煮沸し、それを布でこしたもの”が「豆乳」で、”こしたときに布の中に残っているカス”が「おから」になります。

 

 


※上は油揚げの写真

 

油揚げは、”薄切りにした豆腐を油で揚げた食品のこと”です。

 

 

【バター、マーガリン】

 

原材料:牛乳の脂肪分(動物性の油脂)(バター)、植物性の油脂と動物性の油脂(マーガリン)

 


※上はバターの写真

 

バターというのは、”牛乳に含まれている脂肪分(動物性の油脂)を分離させ、それを練り固めた食品のこと”。

 

 


※上はマーガリンの写真

 

マーガリンというのは、”植物性の油脂(コーン油・大豆油など)を主原料とし、動物性の油脂(魚油・豚脂・牛脂など)を混ぜ、食塩・乳化剤・ビタミン類などを加えてバター状に仕上げた食品のこと”。

 

 

【はんぺん】

 

原材料:白身魚のすり身

 

 


※上は自然薯の写真

 

はんぺんというのは、”魚肉をすりつぶし、自然薯(じねんじょ)などを加えて気泡をたくさん含ませた食品のこと”。

 

 

【ビーフン】

 

原材料:米(うるち米)

 


※上はビーフンの写真

 


※上は米粉(こめこ)の写真

 

ビーフンというのは、”米粉(うるち米をひいて粉状にしたもの)を原料とした麺の一種”。

 

 

うるち米は”粘り気の少ない普通の米のこと”を指し、普段ご飯として食べている米になります。

 

 

【マシュマロ】

 

原材料:卵白

 

 


※上はメレンゲ(泡立てた卵白)の写真

 

マシュマロというのは、”メレンゲ(泡立てた卵白)に、砂糖・ゼラチンなどを混ぜて固めたお菓子のこと”

 

 

【メープルシロップ】

 

原材料:サトウカエデの樹液

 


※上はメープルシロップの写真

 


※上はメープルシュガーの写真

 


※上はサトウカエデの幹から樹液をとる様子の写真

 

メープルシロップというのは、”砂糖楓(サトウカエデ)の樹液を煮詰めて水分を飛ばしたもの”。

 

サトウカエデは”ムクロジ科カエデ属に分類される落葉高木の一種”を指し、”メープルシロップからさらに水分を飛ばした固形状のもの”を「メープルシュガー」と言います。

 

 


※上はカナダの国旗の画像

 


※上はサトウカエデの葉の写真

 

楓(カエデ)を英語にすると「maple(メープル)」で、メープルシロップで有名なカナダの国旗にも「砂糖楓(サトウカエデ)」の葉がデザインされています。

 

 

【メンマ】

 

原材料:タケノコ

 

 

メンマというのは、”タケノコを茹で、発酵させてから乾燥させた食品のこと”。

 

 

一般的には中国産の「麻竹(マチク)」のタケノコが用いられます。

 

 

【餅(もち)】

 

原材料:米(もち米)

 

 


※上はもち米の写真

 

餅というのは、”もち米(もちごめ)を蒸し、杵(きね)で搗(つ)いて、形を整えた食品のこと”。

 

 

もち米に対して、普段ご飯として食べている米のことを「うるち米(うるちまい)」と言います。

 

 

【湯葉(ゆば)】

 

原材料:大豆(豆乳)

 

 

湯葉というのは、”豆乳を煮立てて、その表面にできた薄い皮をすくい取ったもの”。

 

 

湯葉はタンパク質が豊富な食品で、生湯葉・干し湯葉があり、吸い物や煮物などに用いられます。

 

「ゆば」の産地としては”京都・日光(栃木県)”が有名で、京都では「湯葉」、日光では「湯波」と表記されます。

 

 

【わらび餅】

 

原材料:わらび粉(わらびこ)

 


※上はわらび餅の写真

 

わらび餅というのは、”わらび粉に、水と砂糖を加えて混ぜ、それを冷やし固めた和菓子のこと”。

 

わらび餅は、きな粉や黒蜜(くろみつ)などをかけて食べるのが一般的です。

 

 


※上はわらび(コバノイシカグマ科の植物)の写真

 


※上はわらび粉の写真

 

わらび粉は、”「わらび」と呼ばれるコバノイシカグマ科の植物の根から得られるデンプンを精製したもの”になります。

 

 

食べ物の原材料(一覧表)

食べ物 原材料
餡子(あんこ) 小豆(あずき)
杏仁豆腐(あんにんどうふ) 杏子(アンズ)の種子の中にある白い部分(杏仁)
かまぼこ 白身魚のすり身
ガリ ショウガ
ところてん、寒天 テングサ(海藻)
かんぴょう 夕顔(ユウガオ)
きな粉(きなこ) 大豆(ダイズ)
葛餅(くずもち) 葛粉(くずこ)
こんにゃく こんにゃく芋(こんにゃくいも)
桜でんぶ 白身魚
ずんだ 枝豆(えだまめ)
せんべい 米(うるち米)
たくあん 大根(ダイコン)
タピオカ キャッサバ(芋)
チーズ 牛乳・羊乳などの乳
チョコレート カカオ豆
ツナ マグロやカツオ
豆腐(豆乳、おから、油揚げ) 大豆(ダイズ)
バター、マーガリン (バター)牛乳の脂肪分(動物性の油脂)、(マーガリン)植物性の油脂と動物性の油脂
はんぺん 白身魚のすり身
ビーフン 米(うるち米)
マシュマロ 卵白
メープルシロップ サトウカエデの樹液
メンマ タケノコ
餅(もち) 米(もち米)
湯葉(ゆば) 大豆(豆乳)
わらび餅 わらび粉(わらびこ)

 

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