このページでは雪庇の読み方と意味、「せっぴ」と「ゆきびさし」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.雪庇の正しい読み方は「せっぴ」「ゆきびさし」?

 

結論から言ってしまうと、雪庇の正しい読み方は「せっぴ」「ゆきびさし」の両方になります

 

雪庇の”雪”は「ゆき」「せつ」、”庇”は「かば(う)」「ひさし」「ひ」(連濁により「びさし」)と読むことができます。

 

 

ただ一般的には雪庇は「せっぴ」と読むことがほとんどです。

 

 

 

また雪庇を「せっぴ」と読むのは、日本語の”促音化(そくおんか)+半濁音化(はんだくおんか)”によるものです。

 

 

雪庇の”雪”の読み方は「せつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「せっ」という読み方をすることはできません。

 

雪庇のように「せつぴ」ではなく、「せっぴ」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです

 

(”庇”を「ぴ」と読むのは半濁音化によるもので、少し後に解説しています)

 

 

促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。

 

雪庇であれば、雪(せつ)+庇(ぴ)なので、庇(後ろの語)の前に付いた音である”つ”が促音の”っ”に変化します。

 

 

 

そして雪庇の”庇”の読み方は「ひ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぴ」という読み方をすることはできません。

 

雪庇のように「せっひ」ではなく、「せっぴ」と変化して読むのは、日本語の「半濁音化(はんだくおんか)」と呼ばれているものです

 

 

半濁音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭(ハ行音)がパ行音に変化する現象のこと”を言います。

 

このパ行音(パ・ピ・プ・ペ・ポ)のことを”半濁音(はんだくおん)”と呼びます。

 

雪庇であれば、雪(せっ)+庇(ひ)なので、庇(後ろの語)の語頭である”ひ”が半濁音の”ぴ”に変化します。

 

 

このように日本語の”促音化+半濁音化”によって雪庇を「せっぴ」と読んでいます。

 

次の章で雪庇の意味について解説していきます。

 

2.雪庇の意味について

 

雪庇は「(屋根・稜線などで)雪が積もって、庇のように突き出たもの」の意味として用いられています。

 

 

庇(ひさし)というのは、”建物の窓・出入口・縁側(えんがわ)などの上部に出ている小屋根のこと”を意味します。

 

 

以上が「雪庇の読み方と意味、”せっぴ”と”ゆきびさし”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 雪庇の正しい読み方は「せっぴ」「ゆきびさし」の両方。
  • 雪庇は「(屋根・稜線などで)雪が積もって、庇のように突き出たもの」の意味。

 

 

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