結論から言ってしまうと、分限の正しい読み方は「ぶげん」「ぶんげん」の両方になります。
分限の”分”は「わ(ける)」「ぶ」「ふん」「ぶん」と読むことができます。
一般的には分限は「ぶんげん」と読むことが多いです。
ただ分限は「ぶげん」「ぶんげん」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
次の章で分限の意味について解説していきます。
分限(ぶげん)は「持っている身分・才能などの程度のこと。身のほど/金持ちのこと」の意味として用いられています。
分限を「ぶげん」と読むと上記のような意味になりますが、「ぶんげん」と読むと上記の他に、「法律で、公務員の身分に関する基本的な規律のこと」の意味も含まれます。
このように分限は「ぶげん」「ぶんげん」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
分限(ぶんげん)の「法律で、公務員の身分に関する基本的な規律のこと」は、公務員の身分の保障・免職(民間企業における解雇)・休職などに関する規律を指します。
適格性に欠ける(勤務実績が悪かったり、心身の故障などで職務を全うできない)と判断された公務員には”分限処分(ぶんげんしょぶん)”によって、降任・降給・休職・免職(退職金あり)のうちのいずれかの処分が下されます。
ちなみに懲戒処分(ちょうかいしょぶん)は、法令違反や職務上の義務違反などによって受ける処分で、戒告・減給・停職・免職(退職金なし)のうちのいずれかの処分が下されます。
分限を用いた例文としては、「分限をわきまえる」や、「分限(ぶんげん)処分にあたっての注意点を挙げる」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「持っている身分・才能などの程度のこと。身のほど」の意味で、後者の例文は「法律で、公務員の身分に関する基本的規律のこと」の意味で使用しています。
以上が「分限の読み方と意味、”ぶげん”と”ぶんげん”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど