このページでは如くの読み方と意味、「にょく」と「ごとく」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.如くの正しい読み方は「にょく」「ごとく」?

 

結論から言ってしまうと、如くの正しい読み方は「ごとく」「しく」になります

 

如くの”如”は「ごと(し)」「し(く)」「にょ」「じょ」と読むことができますが、如くは「ごとく」「しく」と読むのが正しく、「にょく」と読むのは間違いです。

 

 

一般的には如くは「ごとく」と読むことが多いです。

 

ただ如くは「ごとく」「しく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。

 

次の章で如くの意味について解説していきます。

 

2.如くの意味について

 

如く(ごとく)は「(”如し”の連用形)~のように。~のとおり」の意味として用いられています。

 

 

如くを「ごとく」と読むと上記のような意味になりますが、
「しく」と読むと「同じ程度の能力や価値などを持つこと。匹敵すること」の意味となります

 

如(し)くを用いる場合は、あとに打消し・反語の表現を伴うことが多いです。

 

このように如くは「ごとく」「しく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。

 

 

 

如くを用いた例文としては、「脱兎の如(ごと)く逃げて行った」や、
「百聞は一見に如(し)かず」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「~のように。~のとおり」の意味で、
後者の例文は「同じ程度の能力や価値などを持つこと。匹敵すること」の意味で使用しています。

 

 

”百聞は一見に如かず”というのはことわざで、
「人から何度も聞くより、一度実際に自分の目で見る方がよく分かる」という意味です。

 

百聞は一見に如かず(=匹敵しない)ということなので、つまり”百聞は一見には勝てない”ということになります。

 

 

以上が「如くの読み方と意味、”にょく”と”ごとく”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 如くの正しい読み方は「ごとく」「しく」の両方で、「にょく」は間違い。
  • 如く(ごとく)は「(”如し”の連用形)~のように。~のとおり」の意味。
  • 如く(しく)は「同じ程度の能力や価値などを持つこと。匹敵すること」の意味。

 

 

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