このページでは徳行の読み方と意味、「とっこう」と「とくぎょう」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.徳行の正しい読み方は「とっこう」「とくぎょう」?

 

結論から言ってしまうと、徳行の正しい読み方は「とっこう」「とくぎょう」の両方になります

 

徳行の”徳”は「とく」、”行”は「い(く)」「おこな(う)」「こう」「ぎょう」と読むことができます。

 

 

 

一般的には徳行は「とっこう」と読むことが多いです。

 

ただ徳行は「とっこう」「とくぎょう」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。

 

(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)

 

 

 

また徳行の”徳”の読み方は「とく」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「とっ」という読み方をすることはできません。

 

徳行のように「とくこう」ではなく、「とっこう」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです

 

 

促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。

 

徳行であれば、徳(とく)+行(こう)なので、行(後ろの語)の前に付いた音である”く”が促音の”っ”に変化します。

 

 

 

例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。

 

もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません

 

 

ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。

 

ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。

 

次の章で徳行の意味について解説していきます。

 

2.徳行の意味について

 

徳行(とっこう)は「徳の高い行いのこと」の意味として用いられています。

 

 

徳行を「とっこう」と読むと上記のような意味になりますが、
「とくぎょう」と読むと上記の他に、「(仏語で)功徳(くどく)と行法(ぎょうほう)」の意味も含まれます

 

功徳というのは、”現世・来世に幸福をもたらすもとになる善行のこと”で、
行法というのは、”仏道を修行すること。また、その方法のこと”を意味します。

 

このように徳行は「とっこう」「とくぎょう」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。

 

 

以上が「徳行の読み方と意味、”とっこう”と”とくぎょう”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 徳行の正しい読み方は「とっこう」「とくぎょう」の両方。
  • 徳行(とっこう)は「徳の高い行いのこと」の意味。
  • 徳行(とくぎょう)は「徳の高い行いのこと/功徳と行法のこと」の意味。

 

 

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