スプーンをドライアイスに付けると音がする仕組みとは?
さてスプーンをドライアイスに付けると、”ギギギ”というような音がするのをご存知でしょうか。実際にドライアイスの実験で、過去に経験している人もいるはずです。このような現象が発生するのはドライアイスの性質によるものなのですが、なぜドライアイスにスプーンを付けると音がするのか疑問に思いますよね。そこでこのページでは、スプーンをドライアイスに付けると音がする仕組みを簡単に解説します。どうぞご覧ください。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});目次スプーンをドライアイスに付けると音がする仕組みとは?まとめ1.スプーンをドライアイスに付けると音がする仕組みとは?ではスプーンをドライアイスに付けると音がする仕組みを見ていきましょう。結論から言ってしまうとスプーンをドライアイスに付けると音がするのは、ドライアイスが気化してスプーンを振動させ、ドライアイスとスプーンが接触することによるものです。さてなぜスプーンが振動して音がするのかを詳しく解説していきますね。まずドライアイスは二酸化炭素が固体になったもので、-79℃以下の低温の物体です。ドライアイスの温度がー79℃よりも高くなると、気体の二酸化炭素に変化していきます。(固体から液体にならずに気体に変化することを昇華と言います)普通の環境ではドライアイスを-79℃以下に保つことは難しいので、ドライアイスを放置していれば勝手に気体の二酸化炭素に変化していきます。関連:ドライアイスとは?ドライアイスから発生する白い煙の正体って何?そしてスプーンというのはたいてい素材が金属で作られていて、最もスプーンに使われている金属で多いのがステンレスです。(ステンレスは台所のシンクにも多く使用されている金属になります)ご存知かもしれませんがほとんどの金属は熱伝導率が高く、熱伝導率が高いということは自身が持っている熱を他の物質に伝えやすいということです。これによりスプーンをドライアイスに付けるとスプーンの持っている熱がドライアイスに伝達され、ドライアイスのその部分の温度が上昇するので気体の二酸化炭素に変わります。二酸化炭素は固体から気体に変化すると体積が約800倍も大きくなるので、約800倍に大きくなった気体の二酸化炭素は発生すると同時にスプーンを持ち上げます。しかし気体の二酸化炭素は一瞬だけスプーンを持ち上げることはできますが、スプーンの重さには勝てないので気体の二酸化炭素は周囲に分散していきます。そうすると持ち上がっていたスプーンは落ちて再びドライアイスと接触することになるため、ドライアイスが気体の二酸化炭素に変化してスプーンを持ち上げます。(このときスプーンが落ちてドライアイスと接触することで音が鳴ります)このような現象が短時間に何度も繰り返し発生しているので、スプーンをドライアイスに付けると”ギギギ”というような音がするんですね。ちなみにドライアイスに付けると音がする話で重要なのは、”スプーン”ということではなく”金属”だからなのでそこだけは誤解しないようにしてください。熱伝導率の低い物質をドライアイスに付けても、今回と同じような現象は起こらないので覚えておきましょう。関連:シンクに熱湯を流すとボコッと音がする理由とは?熱湯は流さない方が良いのか?以上が「スプーンをドライアイスに付けると音がする仕組みとは?」でした。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});2.まとめこれまで説明したことをまとめますと、スプーンをドライアイスに付けると音がするのは、ドライアイスが気化してスプーンを振動させるから。スプーンの素材が金属製だと音が鳴る(熱伝導率が高いから) (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});関連ページ⇒氷とドライアイスと液体窒素の違いとは?最も温度が低いのはどれ?⇒沸騰したお湯にドライアイスを入れると爆発するのか?⇒なぜ水の中にドライアイスを入れるとブクブクと泡立つのか?⇒ドライアイスを密閉した容器に入れると爆発する仕組みとは?⇒ドライアイスの安全な処理方法とは?またどういう処理が危険なのか?⇒ドライアイスとは?ドライアイスから発生する白い煙の正体って何?⇒一酸化炭素中毒とは?発生する原因と仕組みについて簡単に解説!⇒粉塵爆発とは何か?粉塵爆発の原理をわかりやすく図で解説!⇒真空とは何か?分かりやすく図で解説!⇒金属に触ると冷たく感じる理由とは?なぜガラスと木材ではガラスの方が冷たい?
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