さてあなたは西暦とは何かをご存知でしょうか。
西暦という言葉は日常的に使用する頻度が多いものですが、
実際に西暦について理解している人は少ないように感じます。
また「西暦は平成何年のこと?2000年のこと?」と、
どっちが西暦で表されたものなのか分からなくなることもありますよね。
そこでこのページでは西暦とは何か?
また西暦はいつから使われるようになったのかを簡単に解説します。
(西暦・和暦・干支の早見表だけという人は、目次から直接どうぞ)
では西暦とは何なのか見ていきましょう。
西暦(せいれき)とは、イエス・キリストが誕生したとされる年を紀元(最初の年)とした暦のことです。
西暦は、ローマのディオニシウス・エクシグウスが定めた西洋の暦(こよみ)のことを言います。
キリストが誕生したとされる年を西暦1年として定められたもので、
西暦は日本を含む世界中で使用されている暦になります。
日本でも1991年とか2017年とよく聞くことがありますが、
あれは西暦1991年や西暦2017年ということを意味しています。
キリストが誕生したとされる年を西暦1年としているので、
西暦1991年いうのはキリストが誕生してから1991年目ということです。
ちなみに平成○○年や昭和○○年という表し方は、
西暦ではなく”和暦(われき)”での表し方になるので注意してくださいね。
またいまは年齢を数える際は生まれたときを0歳として数えるなど、
何かの始まりは”数字の0”から始まっていることが多いです。
(そして年齢であれば1年が経過するごとに1歳ずつ加算されていきます)
ですが西暦の最初の年は西暦1年ではなく、西暦0年から始まっています。
これはなぜかと言うと、西暦ができた当時は数字に”0”という概念がなかったからです。
なので当時は数字が0ではなく1から始まるものだと思っており、
西暦0年からではなく始まりが西暦1年からになっているんですね。
では西暦がいつから使われるようになったのかを解説していきます。
結論から言ってしまうと、実際に西暦が使われ始めたのは西暦532年(6世紀)からになります。
西暦という暦はイエス・キリストが生まれたとされる年を紀元(最初の年)としているので、
最初の年である西暦1年というのはキリストの誕生した年を意味しています。
いま現在は西暦2018年ですので、約1500年前から西暦が使われるようになりました。
中には「西暦は1年から始まっているから2018年前から使われ始めたんでしょ?」と、
誤解してしまっている人も多いので注意しましょう。
また西暦はローマのディオニシウス・エクシグウスという人によって定められましたが、
ディオニシウスによって西暦が提案されたのが西暦525年です。
そして実際に西暦が使用開始されたのが”西暦532年”になります。
なので西暦1年~西暦524年の期間は、西暦という暦が存在しなかった空白の期間になるわけです。
ディオニシウスが西暦という暦を考えるまでは、
そのときの皇帝が変わるたびに年号も一緒に変化していました。
しかし皇帝が変わるたびに再び新しい年号の1年から始まることになるので、
年数を計算するときにいろいろと面倒になるため西暦が提案され使われるようになりました。
日本でも同じように天皇が変わるたびに年号(平成・昭和など)が変わっていきますが、
実際に計算するとなると西暦で数えた方がずっと便利ですよね。
ちなみに西暦は532年に使用は開始されましたが、すぐに世界中に広まったわけではありません。
西暦という暦が西ヨーロッパで使用され始めたのが10世紀ごろからで、
そのあと世界中で西暦が使われるようになったのは18世紀に入ってからになります。
そして日本で西暦が使われるようになったのは、19世紀に入ってからです。
いまでこそ西暦といえばどのような暦なのかを知っている人も多いですが、
実際に西暦が作られてから広く普及するまでにこんなに時間がかかっていたんですね。
次の章では1900年からの西暦・和暦・干支の早見表をまとめています。
では西暦・和暦・干支の早見表について見ていきましょう。
下に西暦・和暦・干支の早見表をまとめていて色が付いていますが、
各色については以下のようなルールで決めています(和暦を基準としています)。
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以上が「西暦とは何か?西暦はいつから使われた?西暦・和暦・干支の早見表!」でした。
これまで説明したことをまとめますと、