結論から言ってしまうと、屋形の正しい読み方は「やかた」になります。
屋形の”形”は「かたち」「かた」「けい」と読むことができますが、
屋形は「やかた」と読むのが正しく、「やけい」と読むのは間違いです。
また屋形(やかた)のように「屋(や)」が用いられている言葉には、
「屋根(やね)・屋敷(やしき)・楽屋(がくや)・部屋(へや)」などがあります。
屋形(やかた)のように「形(かた)」が用いられている言葉には、
「形見(かたみ)・形代(かたしろ)・形鋼(かたこう)・跡形(あとかた)」などがあります。
次の章で屋形の意味について解説していきます。
屋形は「貴人(きじん)の邸宅のこと/船・牛車(ぎっしゃ)の上に設けた屋根の部分のこと/貴人の敬称のこと」の意味として用いられています。
貴人というのは、”地位・身分の高い人のこと”です。
屋形を用いた例文としては、「屋形の周りには警備が大勢いる」や、
「お屋形様がお見えになる」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「貴人の邸宅のこと」の意味で、
後者の例文は「貴人の敬称のこと」の意味で使用しています。
また屋形の類義語としては、「御殿(ごてん)・官邸(かんてい)・宮殿(きゅうでん)・屋敷(やしき)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても屋形と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「屋形の読み方と意味、”やかた”と”やけい”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど