寝言の読み方と意味、「ねごと」と「しんげん」正しいのは？

このページでは寝言の読み方と意味、「ねごと」と「しんげん」どちらが正しいのかを解説しています。

１．寝言の正しい読み方は「ねごと」「しんげん」？

結論から言ってしまうと、寝言の正しい読み方は「ねごと」になります。

寝言の”寝”は「ね（る）」「しん」、”言”は「い（う）」「こと」「げん」と読むことができますが、寝言は「ねごと」と読むのが正しく、「しんげん」と読むのは間違いです。

また”言”の読み方は「こと」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ごと」という読み方をすることはできません。

寝言のように「ねこと」ではなく、「ねごと」と濁って読むのは、日本語の「連濁（れんだく）」と呼ばれているものです。

連濁とは、”２つの語が結びついて１つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。

寝言であれば、寝（ね）＋言（こと）なので、言（後ろの語）の語頭である清音の”こ”が濁音の”ご”に変化します。

例えば「手紙（てがみ）」や「綿毛（わたげ）」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。

もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。

ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙（てがみ）」「綿毛（わたげ）」と濁らせて読んでいるのです。

ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。

次の章で寝言の意味について解説していきます。

寝言は「眠っている間に無意識に発する言葉のこと/訳（わけ）の分からない言葉のこと」の意味として用いられています。

寝言を用いた例文としては、「寝言で彼女の名前を呼んでいたよ」や、
「これ以上お前の寝言には付き合ってられない」のような使い方で用いられています。

前者の例文は「眠っている間に無意識に発する言葉のこと」の意味で、
後者の例文は「訳の分からない言葉のこと」の意味で使用しています。

また寝言の類義語としては、「戯言（たわごと）・譫言（うわごと）・放言（ほうげん）・妄言（もうげん）」などの言葉が挙げられます。

どの言葉についても寝言と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

以上が「寝言の読み方と意味、”ねごと”と”しんげん”正しいのは？」でした。

これまで説明したことをまとめますと、