結論から言ってしまうと、余喘の正しい読み方は「よぜん」になります。
余喘の”喘”は「あえ(ぐ)」「ぜん」と読むことはできますが、
「たん」と読むことはできないので、余喘を「よたん」と読むのは間違いです。
余喘の”喘(ぜん)”という字は、”端(はし・たん)”という字によく似ているため注意が必要です。
また余喘(よぜん)のように「余(よ)」が用いられている言葉には、
「余熱(よねつ)・余命(よめい)・余暇(よか)・余計(よけい)」などがあります。
余喘(よぜん)のように「喘(ぜん)」が用いられている言葉には、
「喘鳴(ぜんめい)・喘息(ぜんそく)・残喘(ざんぜん)」などがあります。
次の章で余喘の意味について解説していきます。
余喘は「死ぬ間際(まぎわ)の今にも絶えそうな息。虫の息のこと/(転じて)ほとんど駄目になったものが、僅(わず)かに持ちこたえていること」の意味として用いられています。
余喘を用いた例文としては、「彼は辛うじて余喘を保っていた」や、
「組織は壊滅状態だったが、何とか余喘を保っている」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「死ぬ間際の今にも絶えそうな息。虫の息のこと」の意味で、
後者の例文は「ほとんど駄目になったものが、僅かに持ちこたえていること」の意味で使用しています。
また余喘の類義語としては、「瀕死(ひんし)・重篤(じゅうとく)・仮死(かし)・危篤(きとく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても余喘と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「余喘の読み方と意味、”よぜん”と”よたん”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど