このページでは余喘の読み方と意味、「よぜん」と「よたん」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.余喘の正しい読み方は「よぜん」「よたん」?

 

結論から言ってしまうと、余喘の正しい読み方は「よぜん」になります

 

余喘の”喘”は「あえ(ぐ)」「ぜん」と読むことはできますが、
「たん」と読むことはできないので、余喘を「よたん」と読むのは間違いです。

 

 

余喘の”喘(ぜん)”という字は、”端(はし・たん)”という字によく似ているため注意が必要です。

 

 

 

また余喘(よぜん)のように「余(よ)」が用いられている言葉には、
「余熱(よねつ)・余命(よめい)・余暇(よか)・余計(よけい)」などがあります。

 

余喘(よぜん)のように「喘(ぜん)」が用いられている言葉には、
「喘鳴(ぜんめい)・喘息(ぜんそく)・残喘(ざんぜん)」などがあります。

 

 

次の章で余喘の意味について解説していきます。

 

2.余喘の意味について

 

余喘は「死ぬ間際(まぎわ)の今にも絶えそうな息。虫の息のこと/(転じて)ほとんど駄目になったものが、僅(わず)かに持ちこたえていること」の意味として用いられています。

 

 

余喘を用いた例文としては、「彼は辛うじて余喘を保っていた」や、
「組織は壊滅状態だったが、何とか余喘を保っている」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「死ぬ間際の今にも絶えそうな息。虫の息のこと」の意味で、
後者の例文は「ほとんど駄目になったものが、僅かに持ちこたえていること」の意味で使用しています。

 

 

 

また余喘の類義語としては、「瀕死(ひんし)・重篤(じゅうとく)・仮死(かし)・危篤(きとく)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても余喘と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「余喘の読み方と意味、”よぜん”と”よたん”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 余喘の正しい読み方は「よぜん」で、「よたん」は間違い。
  • 余喘は「死ぬ間際の今にも絶えそうな息。虫の息のこと/(転じて)ほとんど駄目になったものが、僅かに持ちこたえていること」の意味。
  • 余喘の類義語には、「瀕死・重篤・仮死・危篤」などがある。

 

 

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