結論から言ってしまうと、佃煮の正しい読み方は「つくだに」になります。
佃煮の”佃”は「つくだ」「でん」と読むことができますが、佃煮は「つくだに」と読むのが正しく、「でんに」と読むのは間違いです。
また佃煮(つくだに)のように「佃(つくだ)」が用いられている言葉は、
佃煮の他には「佃節(つくだぶし)・佃島(つくだじま)」しか見つけることができませんでした。
佃煮(つくだに)のように「煮(に)」が用いられている言葉には、
「粗煮(あらに)・雑煮(ぞうに)・旨煮(うまに)・飴煮(あめに)」などがあります。
次の章で佃煮の意味について解説していきます。
佃煮は「小魚・貝・海藻などを、醤油(しょうゆ)・味醂(みりん)・砂糖などで味を濃く煮詰めた保存食品のこと」の意味として用いられています。
佃煮は、佃島(つくだじま)で作ったことから名付けられた名称になります。
佃島というのは”東京都中央区にある地名のこと”で、昔は隅田川の河口にあった小さな島でしたが、現在は埋め立てられ陸続きになっています。
その地に住んでいた漁民らが、保存の利くように小魚などを煮込んだものを作り、それを地名にちなんで”佃煮(つくだに)”として売り出したのが始まりとされています。
また佃煮の類義語としては、「時雨煮(しぐれに)・飴煮(あめに)・甘煮(あまに)・旨煮(うまに)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても佃煮と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「佃煮の読み方と意味、”つくだに”と”でんに”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど