このページでは麦粒腫の読み方と意味、「ものもらい」と「ばくりゅうしゅ」どちらが正しいのかを解説しています。
結論から言ってしまうと、麦粒腫の正しい読み方は「ものもらい」「ばくりゅうしゅ」の両方になります。
麦粒腫の”麦”は「むぎ」「ばく」、”粒”は「つぶ」「りゅう」、”腫”は「は(れる)」「しゅ」と読むことができます。
ただ一般的には麦粒腫は「ばくりゅうしゅ」と読むことが多いです。
麦粒腫を「ものもらい」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「麦粒腫(ものもらい)」に用いられている”麦”は単体で「もの」、”粒”も単体では「もら」、”腫”も単体では「い」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で麦粒腫の意味について解説していきます。
麦粒腫は「まぶたにある涙や汗の分泌腺や毛穴から、黄色ブドウ球菌(おうしょくぶどうきゅうきん)が感染し、赤く腫(は)れて痛む病気のこと」の意味として用いられています。
医学的には「ばくりゅうしゅ」と呼び、一般的には「ものもらい」と呼ばれることが多いです。
黄色ブドウ球菌は人間の持っている常在菌のひとつで、食中毒の原因となる菌としてよく知られています。
麦粒腫は体質によってできやすい人がいたり、眼の周りを不潔にしている(不潔な手で触ったりする)とできやすいです。
(常在菌というのは、”誰もが体内に共通して持っていて、普段は病気を起こさない細菌のこと”です)
「ものもらい」という名称から伝染病のような印象を受けますが、基本的に人から人へ感染することはありません。
(何らかの理由で細菌が目に入った場合などには感染する可能性はあります)
以上が「麦粒腫の読み方と意味、”ものもらい”と”ばくりゅうしゅ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど