このページでは象牙海岸の読み方と意味、「コートジボワール」と「ぞうげかいがん」どちらが正しいのかを解説しています。
結論から言ってしまうと、象牙海岸の正しい読み方は「コートジボワール」になります。
象牙海岸の”牙”は「きば」「が」「げ」と読むことができますが、象牙海岸を「ぞうげかいがん」と読むのは間違いです。
象牙海岸を「コートジボワール」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
象牙海岸を「コートジボワール」と読むのは、フランス語の「Côte d’Ivoire」から来ていて、
直訳すると「Côte(海岸)、 d’(~の)、Ivoire(象牙)」となり、そのまま象牙海岸に読み方が当てられました。
これはかつてこの地域にヨーロッパの貿易船が象牙(ぞうげ)の売買に来航していたことに由来しており、フランス語で「Côte d’Ivoire(象牙の海岸)」と名付けられました。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「象牙海岸(コートジボワール)」に用いられている”象”は単体で「こー」、”牙”も単体では「と」、”海”も「じぼ」、”岸”も「わーる」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で象牙海岸の意味について解説していきます。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど