さて日常的に使われるもので「滑車」という言葉があります。
この滑車に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
滑車がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは滑車の読み方と意味、「かっしゃ」と「こっしゃ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.滑車の正しい読み方は「かっしゃ」「こっしゃ」?
では滑車の正しい読み方は、「かっしゃ」「こっしゃ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、滑車の正しい読み方は「かっしゃ」になります。
滑車の”滑”は「すべ(る)」「かつ」「こつ」と読むことができますが、
滑車は「かっしゃ」と読むのが正しく、「こっしゃ」と読むのは間違いです。
また滑車の”滑”の読み方は「かつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「かっ」という読み方をすることはできません。
滑車のように「かつしゃ」ではなく、「かっしゃ」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
滑車であれば、滑(かつ)+車(しゃ)なので、車(後ろの語)の前に付いた音である”つ”が促音の”っ”に変化します。
例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。
もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で滑車の意味と類義語について解説していきます。
2.滑車の意味と類義語について
では滑車の意味と類義語について見ていきましょう。
まず滑車は「周りに溝(みぞ)のある車に綱(つな)をかけて回転させる装置のこと」の意味として用いられています。
滑車というのは、力の方向や大きさを変えるためのもので、複数の滑車を組み合わせることでより大きな効果が得られます。
また滑車の類義語としては、「歯車(はぐるま)・車輪(しゃりん)・シャフト・ギア」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても滑車と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「滑車の読み方と意味、”かっしゃ”と”こっしゃ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 滑車の正しい読み方は「かっしゃ」で、「こっしゃ」は間違い。
- 滑車は「周りに溝のある車に綱をかけて回転させる装置のこと」の意味。
- 滑車の類義語には、「歯車・車輪・シャフト・ギア」などがある。