さて日常的に使われることはあまりないですが、「風巻」という言葉があります。
この風巻に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
風巻がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは風巻の読み方と意味、「しまき」と「ふうかん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
１．風巻の正しい読み方は「しまき」「ふうかん」？
では風巻の正しい読み方は、「しまき」「ふうかん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、風巻の正しい読み方は「しまき」になります。
風巻の”風”は「かぜ」「ふう」、”巻”は「まき」「ま（く）」「かん」と読むことができますが、風巻を「ふうかん」と読むのは間違いです。
風巻を「しまき」と読むのは”熟字訓（じゅくじくん）”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字１字に読み方をあてるのではなく、熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓（じゅくじくん）です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「風巻（しまき）」に用いられている”巻”は単体で「まき」と読むことはできますが、”風”は単体では「し」と読むことはできません。
ですので漢字１字の訓読み（草：くさ）のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で風巻の意味と類義語について解説していきます。
２．風巻の意味と類義語について
では風巻の意味と類義語について見ていきましょう。
まず風巻は「風が激しく吹き荒れること。また、その風のこと」の意味として用いられています。
風巻を用いた例文としては、「凄まじい風巻による被害」や、
「風巻で踊る木の葉を眺める」のような使い方で用いられています。
また風巻の類義語としては、「台風（たいふう）・荒天（こうてん）・暴風（ぼうふう）・嵐（あらし）」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても風巻と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「風巻の読み方と意味、”しまき”と”ふうかん”正しいのは？」でした。
３．まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 風巻の正しい読み方は「しまき」で、「ふうかん」は間違い。
- 風巻は「風が激しく吹き荒れること。また、その風のこと」の意味。
- 風巻の類義語には、「台風・荒天・暴風・嵐」などがある。