さて日常的に使われるもので「加州」という言葉があります。
この加州に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
加州がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは加州の読み方と意味、「カリフォルニア」と「かしゅう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.加州の正しい読み方は「カリフォルニア」「かしゅう」?
では加州の正しい読み方は、「カリフォルニア」「かしゅう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、加州の正しい読み方は「カリフォルニア」「かしゅう」の両方になります。
加州の”加”は「くわ(える)」「か」、”州”は「しゅう」と読むことができます。
一般的には加州は「かしゅう」と読むことが多いです。
ただ加州は「カリフォルニア」「かしゅう」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
加州を「カリフォルニア」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「加州(カリフォルニア)」に用いられている”加”は単体で「かりふぉ」と読むことはできず、”州”も単体では「るにあ」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で加州の意味について解説していきます。
2.加州の意味について
では加州の意味について見ていきましょう。
まず加州(カリフォルニア)は「アメリカ合衆国のカリフォルニア州のこと」の意味として用いられています。
カリフォルニアというのは”アメリカ合衆国太平洋岸の州のこと”で、州都はサクラメント、経済規模は合衆国の州のうち最も大きいです。
加州を「カリフォルニア」と読むと上記のような意味になりますが、
「かしゅう」と読むと上記の他に、「加賀国の別名のこと」の意味も含まれます。
加賀というのは、”旧国名のひとつで、現在の石川県の南部にあたる地域のこと”です。
旧国名とは国の古い呼び名のことで、特に日本では昔の行政区画の呼び名を言います。
つまり簡単に言えば、いまは47都道府県でひとつの日本という国ですが、
昔は日本というひとつの国ではなく、加賀・越後など様々な名称の国が存在していたということです。
そして旧国名である加賀のあった地域が、いま現在の石川県の南部にあたる地域を指しているわけです。
このように加州は「カリフォルニア」「かしゅう」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
以上が「加州の読み方と意味、”カリフォルニア”と”かしゅう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 加州の正しい読み方は「カリフォルニア」「かしゅう」の両方。
- 加州(カリフォルニア)は「アメリカ合衆国のカリフォルニア州のこと」の意味。
- 加州(かしゅう)は「加賀国の別名のこと/アメリカ合衆国のカリフォルニア州のこと」の意味。