さて日常的に使われるもので「忝い」という言葉があります。

 

この忝いに使用されている漢字は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。

 

そこでこのページでは忝いの読み方と意味、「いとけない」と「かたじけない」どちらが正しいのかを解説します。

 

どうぞご覧ください。

 

 

 

1.忝いの正しい読み方は「いとけない」「かたじけない」?

 

では忝いの正しい読み方は、「いとけない」「かたじけない」どちらなのかを見ていきましょう。

 

結論から言ってしまうと、忝いの正しい読み方は「かたじけない」になります

 

忝いの”忝”は「かたじけな(い)」「てん」と読むことはできますが、「いとけな(い)」と読むことはできないので、忝いを「いとけない」と読むのは間違いです。

 

 

「いとけない」というのは、”稚い”と書き表されるため注意が必要です。

 

 

次の章で忝いの意味と類義語について解説していきます。

 

2.忝いの意味と類義語について

 

では忝いの意味と類義語について見ていきましょう。

 

まず忝いは「恐れ多いこと。もったいないこと/感謝に堪(た)えないこと。ありがたい」の意味として用いられています。

 

 

忝いを用いた例文としては、「私には忝いお言葉だ」や、
「御厚意まことに忝い」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「恐れ多いこと。もったいないこと」の意味で、
後者の例文は「感謝に堪えないこと。ありがたい」の意味で使用しています。

 

 

 

また忝いの類義語としては、「幸甚(こうじん)・感佩(かんぱい)・深謝(しんしゃ)・多謝(たしゃ)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても忝いと意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「忝いの読み方と意味、”いとけない”と”かたじけない”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 忝いの正しい読み方は「かたじけない」で、「いとけない」は間違い。
  • 忝いは「恐れ多いこと。もったいないこと/感謝に堪えないこと。ありがたい」の意味。
  • 忝いの類義語には、「幸甚・感佩・深謝・多謝」などがある。

 

 

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