結論から言ってしまうと、忝いの正しい読み方は「かたじけない」になります。
忝いの”忝”は「かたじけな(い)」「てん」と読むことはできますが、「いとけな(い)」と読むことはできないので、忝いを「いとけない」と読むのは間違いです。
「いとけない」というのは、”稚い”と書き表されるため注意が必要です。
次の章で忝いの意味について解説していきます。
忝いは「恐れ多いこと。もったいないこと/感謝に堪(た)えないこと。ありがたい」の意味として用いられています。
忝いを用いた例文としては、「私には忝いお言葉だ」や、
「御厚意まことに忝い」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「恐れ多いこと。もったいないこと」の意味で、
後者の例文は「感謝に堪えないこと。ありがたい」の意味で使用しています。
また忝いの類義語としては、「幸甚(こうじん)・感佩(かんぱい)・深謝(しんしゃ)・多謝(たしゃ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても忝いと意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「忝いの読み方と意味、”いとけない”と”かたじけない”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど