結論から言ってしまうと、雪達磨の正しい読み方は「ゆきだるま」になります。
雪達磨の”雪”は「ゆき」「せつ」、”達”は「たつ」「たち」、”磨”は「みが(く)」「ま」と読むことができますが、雪達磨を「ゆきたつま」と読むのは間違いです。
達磨を「だるま」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「達磨(だるま)」に用いられている”磨”は単体で「ま」と読むことはできますが、”達”は単体では「だる」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で雪達磨の意味について解説していきます。
雪達磨は「雪を丸めたものを2つ重ね、小石や木の枝などで目・鼻・口を付けたもの」の意味として用いられています。
達磨(だるま)というのは、「中国禅宗(ぜんしゅう)の開祖のこと/達磨(人物)の座禅姿をかたどった置物のこと」の意味になります。
子供のときに「だるまさんがころんだ」で遊んだ人も多いと思いますが、
この「だるまさん」というのが中国禅宗の開祖である”達磨(だるま)”のことを指しています。
※上は達磨(置物)の写真
雪達磨というのは、雪でこの達磨(人物)の座禅姿をかたどった置物の形に似せて作ることから名付けられています。
ただ雪達磨は2段重ねにしたものが一般的ですが、達磨(置物)の形から2段重ねに変化した過程は不明とされています。
以上が「雪達磨の読み方と意味、”ゆきだるま”と”ゆきたつま”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど