さて日常的に使われることはほとんどないですが、「北嶺」という言葉があります。
この北嶺に使用されている漢字(特に”嶺”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは北嶺の読み方と意味、「ほくれい」と「ほくりょう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.北嶺の正しい読み方は「ほくれい」「ほくりょう」?
では北嶺の正しい読み方は、「ほくれい」「ほくりょう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、北嶺の正しい読み方は「ほくれい」になります。
北嶺の”嶺”は「みね」「れい」「りょう」と読むことができますが、
北嶺は「ほくれい」と読むのが正しく、「ほくりょう」と読むのは間違いです。
また北嶺(ほくれい)のように「北(ほく)」が用いられている言葉には、
「北斗(ほくと)・北洋(ほくよう)・北端(ほくたん)・以北(いほく)」などがあります。
北嶺(ほくれい)のように「嶺(れい)」が用いられている言葉には、
「嶺雲(れいうん)・海嶺(かいれい)・銀嶺(ぎんれい)・翠嶺(すいれい)」などがあります。
次の章で北嶺の意味について解説していきます。
2.北嶺の意味について
では北嶺の意味について見ていきましょう。
まず北嶺は「比叡山(ひえいざん)のこと/比叡山延暦寺(えんりゃくじ)のこと」の意味として用いられています。
比叡山は和歌山県の高野山(こうやさん)を南山、延暦寺は奈良県の興福寺(こうふくじ)を南嶺と呼ぶのに対して北嶺と呼ばれています。
比叡山は”京都市と大津市(滋賀県)とにまたがる山”で、延暦寺は”標高848メートルの比叡山全域を境内とする、天台宗の総本山の寺院のこと”です。
以上が「北嶺の読み方と意味、”ほくれい”と”ほくりょう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 北嶺の正しい読み方は「ほくれい」で、「ほくりょう」は間違い。
- 北嶺は「比叡山のこと/比叡山延暦寺のこと」の意味。