さて日常的に使われることはあまりないですが、「白朮」という言葉があります。
この白朮に使用されている漢字(特に”朮”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは白朮の読み方と意味、「はくじゅつ」と「びゃくじゅつ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.白朮の正しい読み方は「はくじゅつ」「びゃくじゅつ」?
では白朮の正しい読み方は、「はくじゅつ」「びゃくじゅつ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、白朮の正しい読み方は「びゃくじゅつ」になります。
白朮の”白”は「しろ」「はく」「びゃく」、”朮”は「おけら」「じゅつ」と読むことができますが、白朮は「びゃくじゅつ」と読むのが正しく、「はくじゅつ」と読むのは間違いです。
また白朮(びゃくじゅつ)のように「白(びゃく)」が用いられている言葉には、
「白夜(びゃくや)・白蓮(びゃくれん)・黒白(こくびゃく)・啓白(けいびゃく)」などがあります。
白朮(びゃくじゅつ)のように「朮(じゅつ)」が用いられている言葉は、
白朮の他には「蒼朮(そうじゅつ)」しか見つけることができませんでした。
次の章で白朮の意味について解説していきます。
2.白朮の意味について
では白朮の意味について見ていきましょう。
まず白朮は「キク科オケラ属植物の根茎(こんけい)の周りの皮を剥(は)いだ漢方生薬のこと」の意味として用いられています。
健胃・利尿薬などに用いられ、屠蘇散(とそさん)・蚊遣(かや)りなどの材料にもされています。
屠蘇散というのは”元旦に服用する延命長寿の漢方薬のこと”で、
蚊遣りというのは”蚊を追い払うために、煙をくゆらし立てること”を意味します。
以上が「白朮の読み方と意味、”はくじゅつ”と”びゃくじゅつ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 白朮の正しい読み方は「びゃくじゅつ」で、「はくじゅつ」は間違い。
- 白朮は「キク科オケラ属植物の根茎の周りの皮を剥いだ漢方生薬のこと」の意味。