結論から言ってしまうと、仏性の正しい読み方は「ぶっしょう」「ほとけしょう」になります。
仏性の”仏”は「ほとけ」「ぶつ」、”性”は「せい」「しょう」と読むことができますが、仏性を「ぶっせい」と読むのは間違いです。
一般的には仏性は「ぶっしょう」と読むことがほとんどです。
ただ仏性は「ぶっしょう」「ほとけしょう」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また仏性の”仏”の読み方は「ぶつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぶっ」という読み方をすることはできません。
仏性のように「ぶつしょう」ではなく、「ぶっしょう」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
仏性であれば、仏(ぶつ)+性(しょう)なので、性(後ろの語)の前に付いた音である”つ”が促音の”っ”に変化します。
例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。
もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で仏性の意味について解説していきます。
仏性(ぶっしょう)は「すべての生き物が生まれながらに持っている、仏となることのできる性質のこと/仏の本当の姿や心のこと」の意味として用いられています。
仏性を「ぶっしょう」と読むと上記のような意味になりますが、「ほとけしょう」と読むと「仏のように情け深い性質。慈悲深い性質のこと」の意味となります。
このように仏性は「ぶっしょう」「ほとけしょう」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
また仏性の類義語としては、「仏心(ぶっしん)・仏気(ほとけぎ)・慈愛(じあい)・慈悲(じひ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても仏性と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「仏性の読み方と意味、”ぶっせい”と”ぶっしょう”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど