結論から言ってしまうと、分派の正しい読み方は「ぶんぱ」になります。
分派の”分”は「わ(ける)」「ふん」「ぶん」、”派”は「は」と読むことができますが、分派を「ぶんは」と読むのは間違いです。
また分派の”派”の読み方は「は」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぱ」という読み方をすることはできません。
分派のように「ぶんは」ではなく、「ぶんぱ」と変化して読むのは、日本語の「半濁音化(はんだくおんか)」と呼ばれているものです。
半濁音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭(ハ行音)がパ行音に変化する現象のこと”を言います。
このパ行音(パ・ピ・プ・ペ・ポ)のことを”半濁音(はんだくおん)”と呼びます。
分派であれば、分(ぶん)+派(は)なので、派(後ろの語)の語頭である”は”が半濁音の”ぱ”に変化します。
例えば「卵白(らんぱく)」や「分布(ぶんぷ)」は半濁音化なしで読むと、
「らんはく」や「ぶんふ」と読むのが普通です。
もともと”白”には「ぱく」という読み方はないですし、”布”にも「ぷ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するため、
「卵白(らんぱく)」「分布(ぶんぷ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で分派の意味について解説していきます。
分派は「主となるものから分かれ出ること。また、分かれたもの/流儀・団体などで、主流となるものから分かれ出ること。また、その分かれ出たもの」の意味として用いられています。
分派を用いた例文としては、「その流派から分派が多く生じた」や、
「そこからいくつかの派閥に分派した」のような使い方で用いられています。
一般的に分派は後者の意味で使われることが多く、どちらの例文も「流儀・団体などで、主流となるものから分かれ出ること。また、その分かれ出たもの」の意味で使用しています。
また分派の類義語としては、「別派(べっぱ)・各派(かくは)・諸派(しょは)・傍流(ぼうりゅう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても分派と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「分派の読み方と意味、”ぶんぱ”と”ぶんは”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど